出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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瞳孔の後天異常
どうこうのこうてんいじょう

  • 眼科
  • 診療に適した科

瞳孔の後天異常とは?

 瞳孔は虹彩(茶目)の中央にある円形の孔です。瞳孔は瞳孔括約筋(縮瞳:瞳孔を縮める)と瞳孔散大筋(散瞳:瞳孔を広げる)のはたらきによって大きさが決まります。暗所では散瞳し、明所では縮瞳することで、眼の中に入る光の量を調節しています。また近くを見る時も縮瞳しピントが合いやすくします(輻湊といいます)。瞳孔括約筋は副交感神経に、瞳孔散大筋は交感神経にと、いずれも自律神経によって、瞳孔の大きさ(瞳孔径)は両眼同等にコントロールされています。

 瞳孔が円形でない、左右の瞳孔の大きさが違う(瞳孔不同)、光が当たっても縮瞳しない(対光反応がない)など、は瞳孔の異常です。

 瞳孔不同には、ホルネル症候群、瞳孔緊張症、動眼神経麻痺、外傷・手術侵襲・点眼薬の影響などがあります。

瞳孔の後天異常と関連する症状・病気

(執筆者:大阪赤十字病院眼科副部長 田口 朗)

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