出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
すべて
病名
 × 

凍瘡
とうそう

もしかして... 多形滲出性紅斑

つぶやく いいね! はてなブックマーク

凍瘡とは?

どんな病気か

 いわゆる「しもやけ」で、寒冷による血行障害が原因で起こります。

 寒冷にさらされた直後には静脈と動脈が収縮していますが、そのあとに動脈は静脈よりも早く拡張します。そのため、動脈は拡張しているのに静脈は収縮している状態が起こり、組織内に滲出液や炎症起因物質がもれて炎症や浮腫(むくみ)が起こると考えられています。

症状の現れ方

 手の指、足の指や耳が赤くはれます。患部が全体に紫がかった赤色になって腫脹する樽柿型と、環状に赤くなる多形滲出性紅斑型の2種類があります。

検査・治療の方法

 特別な検査は必要ありません。

 ビタミンEなどの血行促進薬を内服すると効果的です。また、ヘパリノイドなどの血行促進外用薬も有効です。

予防と応急処置

 寒冷に対する対策として、厚い靴下をはく、手袋や耳当てをするなどの注意が必要です。入浴時にマッサージをしたり、患部をお湯と水で交互に刺激することもよいでしょう。

(執筆者:西神戸医療センター皮膚科部長 堀川 達弥)

凍瘡に関連する可能性がある薬

医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、凍瘡に関連する可能性がある薬を紹介しています。

処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。

・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。

凍瘡に関連する可能性がある薬をもっと見る

おすすめの記事

凍瘡に関する医師Q&A