出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
動物咬傷
どうぶつこうしょう
- 外科
- 診療に適した科
動物咬傷とは?
どんな外傷か
哺乳類によって咬まれた創(傷のこと)をいいます。イヌやヒトの口腔内は雑菌が多数存在し、また唾液などの消化酵素を含んでいるため、組織の融解・壊死や感染の合併が非常に多く起こります。
最も多いのがイヌによるものですが、咬む力が強いので、組織の挫滅を伴います。狩猟犬や闘犬など気性の荒いイヌでは、死亡することもあります。ネコは牙が細くて鋭いため、傷は小さくても奥深く突き立てられるので感染が多く起こります。ヒトの口腔の細菌数はイヌ・ネコよりも多く、ヒトによる咬傷は感染が多いとされています。
症状の現れ方
感染を起こすと発赤、腫脹(はれ)、疼痛を伴い、膿性の分泌物が認められます。
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