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[ヘルスケアニュース] 2023/10/13[金]

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免疫の異常が病態に関わると予測されていたが、詳細は不明だった

 大阪大学を中心とする研究グループは2023年9月8日、国の指定難病の1つであるベーチェット病において、炎症を誘導する分子メカニズムの一端を解明したことを発表しました。


画像は大阪大学 ResOUより

 ベーチェット病は、口内炎(口腔粘膜のアフタ様潰瘍)や外陰部の潰瘍、皮膚症状、眼症状を主症状とする慢性再発性の疾患で、厚生労働省が認定する指定難病です。これまでの研究から、自然免疫(体内に入ってきた病原菌をやっつける免疫)と獲得免疫(1度体内に入ってきた病原菌を記憶していて、2度目に入ってきたときに免疫がすぐに反応すること)の異常の両側面が病態に関与すると考えられていましたが、その詳細なメカニズムは不明でした。また、現在の治療薬では効果不十分な場合も多く、病態詳細な解明と、それに基づく分子標的治療薬の開発が望まれていました。

自然免疫応答に深く関わるmtDNAがエクソソームに包まれて存在し、炎症を誘導

 今回、研究グループは、自然免疫応答に深く関わるミトコンドリアDNA(mtDNA)が、ベーチェット患者さんの血中で細胞外膜小胞であるエクソソームに包まれて存在し、関節炎やぶどう膜炎などベーチェット病特有の炎症を誘導していることを見出しました。

 また、mtDNAがエクソソームに取り込まれ細胞外へ放出される一連のプロセスを阻害することで、ベーチェット病に特徴的な関節炎やブドウ膜炎が抑制できることもマウスを用いて明らかにしました。

 「これらの研究成果が、病態をターゲットとしたベーチェット病に対する分子標的治療法の開発につながることが期待されます」と、研究グループは述べています。(QLife編集部)

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