経カテーテル大動脈弁植込み術とは

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2017年07月01日現在

適応される症状 弁尖の硬化変性に起因する重度大動脈弁狭窄症(慢性維持透析を行っている患者に係るものに限る。)
技術概要 本医療で使用される機器は、狭窄した大動脈弁に植え込まれる人工弁(以下、生体弁)とそれを適正位置まで送達するデリバリーシステムで構成される。生体弁はステンレス製のステント状フレームにウシの心のう膜弁(三葉の組織弁)がマウントされたものである。デリバリーシステムは、経皮的冠動脈形成術と同様にバルーンカテーテルとシースイントロデューサおよびダイレータ等で構成される。 留置方法には経大腿アプローチと経心尖アプローチの2方法ある。 【経大腿アプローチ】 1. 大腿動脈を穿刺し、ガイドワイヤを左室まで進める。大腿動脈が狭小でありシースの挿入に危険が伴うと判断された場合は、傍腹直筋小切開を行い後腹膜経由にて総腸骨動脈に至り、同様の手技を施行する。前拡張用のバルーンカテーテルを腸骨大腿動脈部から挿入し、ラピッドペーシング下で狭窄した大動脈弁の弁口部を広げる。 2. ガイドワイヤを左室に残した状態でカテーテルを抜去した後、ダイレータを用いて穿刺部を広げシースイントロデューサを留置する。 3. 弁を洗浄した後、圧縮器を用いてバルーンカテーテル上に圧縮し、装着する。 4. カテーテルに弁が装着されたバルーンカテーテルを通し、シースから大腿動脈部に挿入、前拡張した大動脈弁まで進める。 5. ラピッドペーシングの下、狭窄した大動脈弁弁口部でバルーンを拡張し、弁を留置する。 【経心尖アプローチ】 1. 第5あるいは第6肋間を小切開し心尖部心膜に達する。心膜を切開し心尖部を露出する。 2. 心尖部に二重巾着縫合を行い、18ゲージ針を穿刺、ガイドワイヤを左室内に挿入する。 3. ガイドワイヤを用いて前拡張用のバルーンカテーテルをシースに挿入し、ラピッドペーシング下で狭窄した大動脈弁の開口部を広げる。 4. 以下経大腿アプローチと同様の手順で弁を留置する。 本治療法はすでに欧米にて1000例以上の臨床実績があり、2007年にはCEマークの認証を受け、欧州で市販が開始されている。また、米国においては、有効性および安全性を検証するピボタル試験(PARTNER-US)が進行中である。

「先進医療」とは、医療制度上で、厚生労働大臣が定めた高度な治療法です。
通常、最先端の治療法は効果や危険性の見極めが不充分なうちは保険診療の対象ではないため、全額を患者が自己負担しなければなりません。ところが「先進医療」に認定された治療法に限っては、保険診療と混合して使うことが出来ます。

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