出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
小脳梗塞、小脳出血
しょうのうこうそく、しょうのうしゅっけつ
小脳梗塞、小脳出血とは?
小脳には、体の運動(手足の動き、しゃべるための口・舌・のどの動き、眼の動きなど)をスムーズにする機能と、体のバランスを保つ機能とがあります。
そのため小脳が侵されると、手足の運動のぎこちなさや、ろれつの回りにくさが現れます。また眼が勝手に動く眼振という症状から、めまいや吐き気、嘔吐がみられたり、バランスが損なわれて体がふらつき、立てなくなることもあります。
小脳梗塞ではこれらの症状がみられますが、治療は通常の脳梗塞と同じです。
一方、小脳出血は、頭痛、めまい、嘔吐の3つの症状が特徴で(もちろん前記の症状も出ますが)、危険な病気です。
一般に脳梗塞や脳出血が起こると、脳がはれて圧が高くなります。小脳出血では、はれた小脳が近くの脳幹を圧迫する場合がありますが、脳幹には呼吸をコントロールする中枢があるので、ここが圧迫されると呼吸が止まる危険が生じます。そのため脳の圧を下げる目的で手術を行う場合もあります。
小脳梗塞、小脳出血と関連する症状・病気
おすすめの記事
小脳梗塞、小脳出血に関する医師Q&A
4月にめまいがあったため、脳神経クリニックを受診しました
4月にひどいめまいがあり、耳鼻科に行き、服薬で良くなり、特にひどくなることもなかったのでそのままにし…
▶続きを見る
24歳の息子のカテーテル検査の後遺症について
24歳の息子がてんかん治療を受けております。5歳と14歳の時にAVMの開頭手術を受けましたが完治せず、去年1…
▶続きを見る
1月に5.5ミリの未破裂脳動脈瘤が見つかり、祖父が72歳で、くも膜下出血で急死したので、そうなりたくない…