上部尿路結石の診断と治療
じょうぶにょうろけっせきのしんだんとちりょう
- 泌尿器科
- 診療に適した科
上部尿路結石の診断と治療と関連する症状・病気
尿路結石症に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、尿路結石症に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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重質酸化マグネシウム<ハチ>
制酸剤
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ブチルスコポラミン臭化物注20mg「日医工」 ジェネリック
鎮けい剤
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チキジウム臭化物カプセル10mg「サワイ」 ジェネリック
自律神経剤
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チメピジウム臭化物錠30mg「サワイ」 ジェネリック
鎮けい剤
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マグミット錠250mg ジェネリック
制酸剤
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チアトンカプセル5mg
自律神経剤
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酸化マグネシウム錠250mg「モチダ」 ジェネリック
制酸剤
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重カマ「ヨシダ」
制酸剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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コラム体外衝撃波砕石術(ESWL)
ESWLは、上部尿路結石治療の中心を占めています。近年では第3世代の砕石装置が登場し、機器も進歩しています。衝撃波発生装置は水中放電方式、電圧方式、電磁波変換方式に大別されます。衝撃波の伝播方式には、患者さんの体を水槽内に入れる湿式と、水槽を使用しない乾式があります。
結石に照準を合わせる方法には、X線透視または超音波を用います。X線透視照準法は、X線非透過性結石(通常のカルシウム含有結石)に対しては結石に照準を簡単に合わせられますが、尿酸結石、シスチン結石などのX線透過結石や腸管ガスが多い場合には照準が合わせられません。超音波照準法はX線被曝がない点はよいのですが、尿管結石の場合に照準が合わせにくい欠点があります。
麻酔は、初期には全身麻酔を行っていましたが、硬膜外麻酔や局所麻酔、鎮痛薬(ペンタゾシンなど)を用いても治療できるようになり、入院日数も短縮できるようになりました。一般には、経過観察を含めて数日の入院をしますが、1泊または日帰り手術も可能になりました。
治療するうえでの問題点として、破砕された結石の小片が尿管内に詰まるストーン・ストリートや、血尿、腎周囲・腎被膜下血腫などがあります。このため、抗凝固薬投与時など出血しやすい状態でのESWLは好ましくありません。
また、結石の近くに動脈瘤(腹部大動脈瘤、腎動脈瘤)がある場合は、症例によっては施行できないこともあります。骨盤腎(腎臓の位置異常で、骨盤内にあるもの)や小児ではあまり推奨されていません。
コラム内視鏡的操作による尿路結石除去術
経皮的腎瘻造設後に経皮的に内視鏡(腎盂鏡)を挿入して腎盂内の結石を観察しながら破砕する経皮的腎砕石術(PNL)と、尿道・尿管に内視鏡(尿管鏡)を挿入して尿管結石を破砕する経尿道的尿管砕石術(TUL)があります。
体外衝撃波砕石術(ESWL)に先駆けてPNLが施行されていましたが、ESWLの普及によってPNLは限定された治療法になりました。しかし、ESWLも限界があるため、大きな結石に関しては依然としてPNLは有用です。
中部尿管以下の結石で一般によく行われるTULは、腰椎麻酔または硬膜外麻酔下に砕石位(両足を開いて軽く上にあげた体位)で行います。
膀胱鏡を挿入し、尿管口から尿管・腎盂までガイドワイヤーを挿入し、膀胱鏡を抜いてから、尿道から尿管鏡をガイドワイヤーに沿って尿管内に挿入します。熟練していればガイドワイヤーは必ずしも必須ではありませんが、目安になるので安全な方法です。
尿管口が狭い場合には、尿管バルーンダイレーターで拡張してから尿管鏡を尿管内に挿入します。
尿管鏡は通常、硬性尿管鏡を使用しますが、結石が衝撃などで腎盂内にもどってしまった場合には、軟性尿管鏡を使用して砕石するか、尿管ステントを留置してESWLに切り替える必要があります。
内視鏡下およびX線透視下で、尿管鏡を進めて結石まで到達させます。次に、結石を観察しながら砕石装置で砕石します。砕石装置は大きく分けて、超音波、レーザー、圧搾空気電気衝撃(小型のドリルのようなもの)、電気水圧衝撃の4種類があります。排石可能な大きさになるまで砕石して、尿管ステントを留置して手術は終了です。
PNLは、硬膜外麻酔または全身麻酔下に腹臥位(腹ばい)で行います。まず、超音波ガイド下およびX線透視下で腎杯を穿刺し、腎瘻を造設します。サンゴ状結石や大きな腎結石の場合には腎瘻を造設するスペースがあまりなく、困難な場合もあります。腎瘻が造設されたあとは、腎盂鏡が挿入できるまで腎瘻を拡張して腎盂鏡を挿入します。
TULと同様に、内視鏡観察下に砕石装置で破砕します。大きな結石の場合には、結石を直接体外につまみ出すこともあります。砕石後は腎瘻を留置して手術は終了です。
尿路結石症に関する病院口コミ
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神経因性膀胱など排尿障害のエキスパート
医師アンケート調査回答者さん 50代男性 2014年01月23日投稿
紀の川筋の医療を一身に担っている地域中核病院です。 泌尿器科の診療スタッフは現在2名で、あらゆる泌尿器科疾患の診断・治療にあたっています。 体外衝撃波結石破砕装置も更新したばかりで、尿路結石症の治療も… 続きをみる
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最新鋭の治療機器が充実し、尿路結石治療が評判
医師アンケート調査回答者さん 50代男性 2014年01月23日投稿
県内で最初に体外衝撃波結石破砕装置を導入した施設ということもあり、昔から尿路結石症治療の病院として評判が高いです。 残念ながら現在は体外衝撃波結石破砕装置は稼働していませんが、尿路結石症に対しては主に… 続きをみる
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北海道を代表するスペシャリスト揃いで任せて安心
医師アンケート調査回答者さん 50代男性 2014年01月22日投稿
泌尿器科単科の病院ですが、尿路結石症、排尿障害、腎不全透析、泌尿器科がん治療の各専門分野ごとに北海道を代表するスペシャリストが揃っています。 特に前立腺肥大症治療の谷口理事長、結石治療の南谷院長、神経… 続きをみる