出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
先天性ポルフィリン症
せんてんせいぽるふぃりんしょう
もしかして... 溶血性貧血
先天性ポルフィリン症とは?
原因は何か
ウロポルフィリノーゲン合成酵素の活性低下が原因ですが、極めてまれです。
症状の現れ方
生後数カ月から2~3歳で発症します。赤色尿のため、おむつがピンク色になって気づくことがあります。褐色歯で、蛍光ランプの一種のウッド灯をあてると蛍光赤色を示します。
皮膚に露光部の紅斑、腫脹、水疱を生じ、膿疱、潰瘍を反復して瘢痕変形(耳朶、鼻の欠損、瘢痕性脱毛、眼瞼外反など)がみられます。手指の皮膚の萎縮、拘縮、断指も起こります。色素の沈着と脱失も生じます。四肢のうぶ毛から、顔面の多毛が特徴です。
検査と診断
尿、赤血球、糞便中のポルフィリンの増加と、溶血性貧血の存在から診断されます。
病気に気づいたらどうする
皮膚科を受診します。