ご存知ですか?減塩は骨粗しょう症予防にも効果的

[ニュース・トピックス] 2014年5月20日 [火]

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摂りすぎたナトリウムと一緒にカルシウムも排出

(この画像はイメージです)

 健康診断を受けたら血圧が高めだった・・・お医者さんから塩分を控えるように言われたけど「血圧だけなら大丈夫でしょ」と特に対策はしていない・・・なんて方、いらっしゃいませんか。だとしたらそれはとてももったいないことです。なぜなら食塩の摂取量を減らすことは高血圧だけでなく、さまざまな病気の予防につながるからです。たとえば減塩は、骨粗しょう症の予防にも効果的です。
 塩分を過剰摂取すると、体の中のナトリウム(塩分)が尿と一緒に体の外に出されます。しかし、この時にカルシウムの排出量も一緒に高まってしまうため、体内のカルシウム量が減少。これにより骨粗しょう症になるリスクが高まるといわれているのです。

自身の食生活を知り、減塩に取り組もう!

 一口に減塩といっても、食塩の摂り方は年齢や性別によってさまざま。高齢者であれば味噌汁や漬け物・梅干し、若年・中年では、ハムやソーセージといった加工食品を食べる頻度が高く、これらからの食塩摂取量が多くなっています。また、男性はしょうゆやソースといった調味料を多くかける、ラーメンなどのスープもよく飲むという傾向があるのに対し、女性はそういった傾向が比較的少ないことがわかっています。自分がどのような方法で食塩を摂っているのかを知り、その行為を改めることが減塩の第一歩といえます。
 また、塩分が少ない食事をしても食事の回数や食べる量が多いと、結果的に減塩になっていないこともあるので、減塩と食事量の制限を同時に実施していく必要があります。
 高血圧は、知らぬ間に忍び寄ってくることからサイレントキラーとも呼ばれ、寝たきりになる原因第1位に上げられる脳血管疾患の原因ともなっています。さらに骨粗しょう症によって引き起こされる骨折は、寝たきりの原因としては第3位に位置しています。このどちらの予防にもつながる減塩は、老後を健康に暮らすために欠かせない予防策といえます。血圧が高めのお父さん、骨密度が低下してきたお母さん、家族ぐるみの減塩に取り組んでみてはいかがでしょうか。(QLife痛み編集部)

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