左下の奥歯の所に親知らずがひょっこり顔を出したのは、四年ほど前のことだったでしょうか。
以来、成長を見守っていたのですが、先がちょっと出ただけの状態が続き、「生えるのか生えないのかハッキリせんかい!」と突っ込みをいれたところ、それっきり出てこなくなってしまいました。
月日が流れ、先日ふと思い立って近所の歯科に診てもらったところ、その親知らずがなんと横向きに生えているというではありませんか。
道理でキチンと生えてこなかったわけだ…と納得したのです。
そこの歯科では処置が出来ないと言われ、紹介状を書いてもらってたどり着いたのが、この防衛医科大学校病院の歯科口腔外科でした。

横向きの親知らずの抜歯は、歯茎をメスで切開して骨を削って取り出すという、大がかりなものです。
知り合いに経験者がいたのですが、「痛いよ〜腫れるよ〜大変だよ〜」と脅され、不安は募っていく一方でした。
そして手術当日。家族に付き添いに来てもらったのですが、それでも緊張感は高まるばかり。
担当の先生から呼ばれ、診察室の椅子についた時は、心臓がバクバクいっていました。
その時です。緊張しているのを察したのか、先生が「心配だったら、家族の方に立ち会ってもらいますか?」とたずねてきたのです。
「(立ち会ってもらわなくても)大丈夫です」と答えると、先生は「それだったら、家族の方に手術にどれくらい時間がかかりそうか、お伝えしてきますね」と言って、自ら待合室にいる家族の所に行きました。
正直、驚きました。
後で家族から聞いた話だと、先生は手術に要する時間などを丁寧に説明して下さったそうです。
大病院で一日に何人もの患者を診ている先生が示した、その細やかな気遣いが心にじんわりとしみて、緊張感も自然と和らいでいきました。
いざ手術が始まると、麻酔→歯茎の切開→抜歯→傷口の縫合と流れるように進んでいき、気づいたら終わっていたという感じでした。
その後の経過も良好なので、抜歯の技術は一流だと思います。

でも、その技術と同じくらい手術を受ける上で助けになったのが、先生の心遣いでした。
患者の身になって誠実に接し、真摯に向き合う。言うは易しですが、日々実践するのはとても難しいことだと思います。
しかし、それを実践している先生と、この大病院で出会えたのです。

2008年03月06日投稿

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