ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mL

処方薬注射剤

ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mLの基本情報

印刷する

アクセスランキング(07月26日更新)

  • 先々週:--位
  • 先週:--位
  • 今週:--位
つぶやく いいね! はてなブックマーク
  • ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mLの画像
    ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mLの画像

作用と効果

関節リウマチ、乾癬、強直性脊椎炎、若年性特発性関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎などの主要な原因物質の一つと考えられているTNF(腫瘍壊死因子)-αの働きを抑えます。TNFは、健康状態でも体内に存在するサイトカインの一つで、免疫の働きや炎症、痛みの発現にかかわっています。
通常、関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)、化膿性汗腺炎、壊疽性膿皮症および既存治療で効果不十分な以下の疾患の治療に用いられます。
・尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬・強直性脊椎炎・多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎・腸管型ベーチェット病・非感染性の中間部、後部または汎ぶどう膜炎・中等症または重症の活動期にあるクローン病の寛解導入および維持療法・中等症または重症の潰瘍性大腸炎

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。敗血症などの感染症または疑い、結核またはその疑いや既往歴がある。多発性硬化症などの脱髄疾患またはその疑いや既往歴または家族歴、血液疾患またはその既往歴、間質性肺炎の既往歴、B型肝炎ウィルスキャリアまたは既往感染者、うっ血性心不全、サルコイドーシスがある。直前に生ワクチンを接種した。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

関節リウマチ:通常、成人は主成分として40mgを2週間に1回皮下注射します。効果が不十分な場合は1回80mgまで増量されることがあります。
化膿性汗腺炎:通常、成人は初回に主成分として160mgを皮下注射します。初回投与2週間後に80mgを皮下注射し、初回投与4週間後以降は40mgを毎週1回または80mgを2週間に1回皮下注射します。
壊疽性膿皮症:通常、成人は初回に主成分として160mgを皮下注射します。初回投与2週間後に80mgを皮下注射し、初回投与4週間後以降は40mgを毎週1回皮下注射します。
尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬:通常、成人は初回に主成分として80mgを皮下注射し、次回以降は40mgを2週間に1回皮下注射します。効果が不十分な場合は1回80mgまで増量されることがあります。
強直性脊椎炎:通常、成人は主成分として40mgを2週間に1回皮下注射します。効果が不十分な場合は1回80mgまで増量されることがあります。
多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎:通常、体重30kg以上の場合に主成分として40mgを2週間に1回皮下注射します。
腸管型ベーチェット病:通常、成人は初回に主成分として160mgを皮下注射します。初回投与2週間後に80mgを皮下注射し、初回投与4週間後以降は40mgを2週間に1回皮下注射します。
クローン病:通常、成人は初回に主成分として160mgを皮下注射します。初回投与2週間後に80mgを皮下注射し、初回投与4週間後以降は40mgを2週間に1回皮下注射します。効果が減弱した場合は1回80mgまで増量されることがあります。
潰瘍性大腸炎:通常、成人は初回に主成分として160mgを皮下注射します。初回投与2週間後に80mgを皮下注射し、初回投与4週間後以降は40mgを2週間に1回皮下注射します。なお、初回投与4週間後以降は、状態に応じて40mgを毎週1回または80mgを2週に1回皮下注射することがあります。
通常、体重40kg以上の小児は、初回に主成分として160mgを皮下注射します。初回投与1週間後および2週間後に80mgを皮下注射し、初回投与4週間後以降は、40mgを毎週1回または80mgを2週に1回皮下注射します。
通常、体重25kg以上40kg未満の小児は、初回に主成分として80mgを皮下注射します。初回投与1週間後および2週間後に40mgを皮下注射し、初回投与4週間後以降は、20mgを毎週1回または40mgを2週に1回皮下注射します。
通常、体重15kg以上25kg未満の小児は、初回に主成分として40mgを皮下注射します。初回投与1週間後および2週間後に20mgを皮下注射し、初回投与4週間後以降は、20mgを2週に1回皮下注射します。
非感染性の中間部、後部または汎ぶどう膜炎:通常、成人は初回に主成分として80mgを皮下注射します。初回投与1週間後に40mgを皮下注射し、初回投与3週間後以降は、40mgを2週間に1回皮下注射します。
この薬は1シリンジ中に主成分40mgを含みます。
いずれの場合も、必ず指示された注射量、注射方法に従ってください。

使用する前に、結核の有無を確認するために、胸部X線検査やインターフェロン‐γ遊離試験、ツベルクリン反応検査などを行います。

使用する前に、悪性腫瘍(特に、非黒色腫皮膚癌)の有無を確認するための検査を行います。

脱髄疾患が疑われる人や血縁に脱髄疾患になった人がいる人は、薬を使用できるかを確認するために、画像診断などの検査が行われます。

注射部位は大腿部、腹部または上腕部を選び、順番に場所を変更し、毎回変えて注射してください。皮膚が敏感な部位、傷、発疹などのある部位、皮膚病変のある部位には注射しないでください。皮下注射した場所は、もまないでください。

前回注射部位からは少なくとも3cmはなれた部位に注射してください。

1回に全量を使用してください。

注射し忘れた場合は、絶対に2回分を一度に注射してはいけません。気がついた時に、1回分を注射してください。その後は、各疾患の使用回数に沿った間隔をあけて注射を行ってください。

誤って多く注射した場合は医師または薬剤師に相談してください。

医師の指示なしに、注射するのを止めないでください。関節リウマチ、強直性脊椎炎、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、腸管型ベーチェット病の治療においては12週間、壊疽性膿皮症の治療においては26週間、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬の治療においては16週間、クローン病の治療においては4週間、潰瘍性大腸炎の治療においては8週間注射しても症状がよくならない場合、医師または薬剤師に相談してください。

副作用

主な副作用として、頭痛、上気道感染(鼻咽頭炎など)、咳、発疹、かゆみ、湿疹、発熱、注射部位反応(紅斑、かゆみ、発疹、出血、腫脹、硬結など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・寒気、震えを伴う突然の高熱、咳・痰 [敗血症、肺炎などの重篤な感染症]

・長引く微熱・咳(2週間以上)、全身倦怠感、体重減少 [結核]

・関節痛、筋肉痛、皮疹 [ループス様症候群]

・視力低下・複視、しびれ・痛み・運動麻痺 [脱髄疾患]

・呼吸困難、蕁麻疹、眼や口唇周囲の腫れ [重篤なアレルギー反応]

・だるさ、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

乳幼児、小児の手の届かないところで、光、凍結を避けて、2~8℃で保管してください。

薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。

使用済みのシリンジは、専用の容器に入れ、受け取った薬局や医療機関の指示どおりに廃棄してください。

この薬を使用する直前および使用している間は生ワクチン〔BCG、麻疹(はしか)、風疹(ふうしん)、麻疹・風疹混合(MR)、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜなど〕の接種はできません。接種の必要がある場合には医師に相談してください。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

併用禁忌(禁止)・注意の処方薬をもっと見る(35件)

医薬品情報

製薬会社

アッヴィ合同会社

薬価

1筒あたり52931円

剤形

プレフィルドシリンジ入りの無色澄明またはわずかに乳白光を呈する注射剤

シート記載

-

薬効分類

代謝性医薬品 > その他の代謝性医薬品 > 他に分類されない代謝性医薬品 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

アダリムマブ(遺伝子組換え)

この成分で処方薬を探す

YJコード

3999426G3027

レセプト電算コード

622509701

更新日付:2024年10月30日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

ヒュミラに関する医師Q&A

現在募集中の治験

QLifeでは、次の治験にご協力いただける方を募集しています。

ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mLの他の剤形

この薬を調べた人は、他にこんな薬を調べています

おすすめの記事

ご利用に当たっての注意事項

  • ・掲載している情報は、アッヴィ合同会社の提供情報を元に、くすりの適正使用協議会が独自に編纂したものです。正確な情報に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
  • ・掲載している「関連する疾患」、「併用禁忌・併用注意」の情報は、医療用医薬品の添付文書を元に薬剤師が監修して作成したものです。内容を完全に保証するものではありません。
  • ・ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mLを適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
  • ・より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。
  • ・当サービスによって生じた損害について、株式会社QLife及び、くすりの適正使用協議会、株式会社ネグジット総研ではその賠償の責任を一切負わないものとします。