ホストイン静注750mgの基本情報

作用と効果

てんかん発作や他の原因で止まらなくなったけいれん発作を抑えます。
通常、てんかん重積状態（発作がある程度の長さ以上に続くか、または短い発作でも反復し、その間の意識の回復がないもの）や、脳外科手術または意識障害（頭部外傷など）時のてんかん発作の予防、フェニトインを一時的に経口投与できなくなった場合にフェニトインの代わりに用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。徐脈、心臓の刺激伝導の障害で、脈拍の異常がある。心臓が悪い。衰弱している。血圧が低い。肝臓、腎臓が悪い。血液の病気がある。甲状腺の働きが低下している。糖尿病がある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

用法・用量

通常、1日1回または分割して静脈内に投与します。

具体的な使用期間については、担当の医師にお聞きください。

副作用

主な副作用として、血圧低下、眼振、ふらつき、かゆみ、発熱、肝機能障害などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・発熱、眼の充血や口腔内などの粘膜疹、皮膚の広い範囲が赤くなる [中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]

・皮膚の広い範囲が赤くなる、発熱、のどの痛み [過敏症症候群]

・発熱、皮膚の赤い発疹、関節の痛み [SLE様症状]

・貧血、あざができやすくなったり出血しやすい、発熱 [再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、単球性白血病、血小板減少、溶血性貧血、赤芽球ろう]

・食欲不振、吐き気、皮膚が黄色くなる [劇症肝炎、肝機能障害、黄疸]

・咳が出る、呼吸困難、発熱 [間質性肺炎]

・心臓停止、動悸、胸の不快感 [心停止、心室細動、呼吸停止]

・筋肉の突っ張るけいれん [強直発作]

・全身のリンパ節の腫れ、寝汗、体重減少 [悪性リンパ腫、リンパ節腫脹]

・眼振、はっきり話せない、手足の運動がうまくできない [小脳萎縮]

・脱力感、筋肉の痛み、尿の色が赤褐色になる [横紋筋融解症]

・尿量が少なくなる、発疹、むくみ [急性腎障害、間質性腎炎]

・急激な発熱、意識がうすれる、筋肉のこわばり [悪性症候群]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。