早発閉経、早発卵巣不全
そうはつへいけい、そうはつらんそうふぜん
早発閉経、早発卵巣不全とは?
どんな病気か
早発卵巣不全(POF)は、40歳未満で卵巣機能が低下し無月経となった状態です。本症には、40歳未満で卵巣内の卵胞がほとんど消失し自然閉経を迎えた「早発閉経」と、卵巣にまだ卵胞が存在するにもかかわらず下垂体から分泌されるゴナドトロピンへの反応性が低下し、無排卵・無月経を呈する「ゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群」の両者を含みます。POFは、40歳未満の女性の1%に、無月経患者の5~10%にみられます。
原因は何か
POFの発症要因として遺伝性、自己免疫、医原性、環境因子の影響が考えられていますが、多くは原因不明です。遺伝性としてはターナー症候群など染色体異常があげられます。POFはアジソン病、重症筋無力症、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能低下症、リウマチ性関節炎などの自己免疫性疾患との合併が多く、自己免疫異常に起因するものがあると考えられます。医原性としては、卵巣に対する手術、放射線照射、抗がん薬などの薬物療法による卵巣機能の低下があります。環境因子としては、喫煙の卵胞への毒性があげられます。
検査と診断
40歳未満、6カ月以上の無月経症例で、血清中のゴナドトロピン(FSH)値が40mIU/ml以上と高く、さらにエストロゲンが低値であれば、早発卵巣不全と診断できます。
月経異常に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、月経異常に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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プロベラ錠2.5mg
卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤
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エストラーナテープ0.09mg(使用期限 2024年3月以降)
卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤
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フォリルモンP注75[生殖補助医療における調節卵巣刺激] ジェネリック
脳下垂体ホルモン剤
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コタロー四物湯エキス細粒
その他
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コタロー温経湯エキス細粒
その他
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HMG注射用75IU「フェリング」[間脳性(視床下部性)無月経・下垂体性無月経の排卵誘発] ジェネリック
脳下垂体ホルモン剤
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セキソビット錠100mg
その他のホルモン剤(抗ホルモン剤を含む。)
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メドロキシプロゲステロン酢酸エステル錠2.5mg「トーワ」 ジェネリック
卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤
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デュファストン錠5mg
卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤
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ノアルテン錠(5mg)
卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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