専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

さいたま赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

当科は睡眠時無呼吸症候群を除く呼吸器疾患全般に対して、実績のある標準的な治療が確実に行えるように努めている。急性呼吸不全など救急疾患に対しても、可能な限り対応している。近年増加傾向の著しい肺癌、悪性胸膜中皮腫など呼吸器悪性腫瘍に対して、超音波気管支鏡、局所麻酔下胸腔鏡の導入により早期診断に努めている。また、治療方針については呼吸器外科、放射線科、病理科と定期的に合同カンファレンスを行い、集学的治療の充実化を図っている。病診連携については、紹介患者初診外来予約の充実化と気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など病状が安定した症例に対する逆紹介率向上を目指している。

症例数

11年度の当科の延べ入院患者数は約850人で、そのうちの約500人が肺癌を含めた悪性腫瘍であり、当科の診療の主体は肺癌を含めた悪性腫瘍である

★その悪性腫瘍に対して組織型、年齢、全身状態を考慮しながら化学療法(抗癌剤による治療)、放射線併用療法などを積極的に行っている。近年症例は少ないが、気道狭窄に対する気道ステント(金属ステント)、レーザー治療がいつでも施行できるよう体制を整えている

★肺癌以外の疾患では、140人が肺炎を含めた感染症、100人が間質性肺疾患、30人が気胸、COPD、気管支喘息発作であった。気管支鏡については、年間約320人施行し、約半数に生検などの処置をしている。超音波気管支鏡については現在年間30人程度であるが、今後症例数の増加が予想される。原因不明の胸水貯留症例に対して年間10人弱の局所麻酔下胸腔鏡を施行している。

医療設備

MRI、MDCT、RI検査、リニアック、気管支鏡、超音波気管支鏡(コンベックス走査式、ガイドシース)、局所麻酔下胸腔鏡、ヤグレーザー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

循環器科

分野

循環器科

特色

人口120万のさいたま市内唯一の高度救急救命センターにあって、心・大血管疾患および循環不全などによる重症患者に24時間体制で対応している。また、地域の基幹病院として高齢者の心不全治療などを担っている。当科の特色は、循環器疾患の大きな柱である、虚血性心疾患、不整脈、心不全にバランスよく対応している点である。また患者への説明と同意をきちんと行い、十分な理解を得た上で検査・治療をすすめて行く。検査・治療入院ではクリニカルパスを可能な限り活用し、入院日数の短縮に努めている。スタッフ間のコミュニケーションがよく取れており、看護師、臨床工学技士、放射線科技師、生理機能検査技師などが協力して、心臓血管疾患治療チームとしてのパフォーマンスを日々展開している。

症例数

CCU14床(うちポストCCU6床)、一般病床45床、CCU病床利用率76.5%、一般病床利用率98%、平均在院日数9.1日、1日平均外来患者数143人、年間初診患者数3,300人、心電図27,000件(年間検査概数、以下同様)、ホルター心電図1,500件、負荷心電図2,000件、心エコー4,000件、心臓核医学検査1,000件、冠動脈CT 120件

★虚血性心疾患の治療については、武居部長、松村副部長を中心に、急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)ならび安定狭心症に対して積極的に冠動脈形成術を行っている。冠動脈形成術は年間およそ400件、うち緊急症例が38%に及ぶ。冠動脈形成術はステント留置が中心であるが、病変に応じて高速回転式アテレクトミー(ロータブレーター)なども行っている。また2次予防を重視し、脂質管理、糖尿病コントロールなどにも積極的に取り組んでいる。冠動脈疾患のみならず末梢血管治療、頸動脈ステントなども行っている

★不整脈の治療については、新田部長を中心に薬物療法に加えてカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)に積極的に取り組んでいる。年間のアブレーション件数はおよそ400件で心房細動にも対応している。致死性不整脈治療としての植え込み型除細動器移植術は年間20例、 またペースメーカー移植術は新規交換を合わせて年間80件である

★心不全の治療については、全身管理を含めた薬物療法が中心であるが、急性期には経皮的心肺補助(PCPS)や大動脈内バルーンパンピングなどを用いて救命に努める。またペースメーカーを用いた心拍再同期療法にも取り組んでいる。また慢性期心不全に対して、在宅酸素療法、睡眠時無呼吸を合併した場合には非侵襲的呼吸器補助を積極的に行っている。近年AEDの普及に伴い、心肺停止後蘇生例が増加している。適応症例については迅速に冠動脈造影を行い、必要に応じて冠動脈形成術を施行し、その後積極的に低体温療法を行い、社会復帰を目指している。

医療設備

心血管撮影装置、高速回転式アテレクトミー(ロータブレーター)、血管内超音波、カルトマッピングシステム(不整脈源の同定)、経皮的人工心肺補助循環装置(PCPS)、大動脈内バルーンパンピング、低体温療法装置、心臓超音波装置、運動負荷装置(エルゴメーター、トレッドミル)、ホルター心電図、イベントレコーダー、植え込み型ループ心電図、マルチスライスCT、MRI、心臓核医学。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

整形外科

分野

整形外科

特色

スタッフはすべて常勤医師であり、東京大学医学部、東京医科歯科大学医学部の整形外科教室に所属する医師のみで構成されている。両大学の重点関連病院として位置づけられており、各疾患分野で複数の専門医が先端的な治療を行っている。専門医による高度な治療が確実に受けられる

★人工関節手術に関しては、NASAクラス100という最高レベルのバイオクリーンルームを完備して徹底した感染対策を行い、常勤麻酔科医師による安全管理が行われている。予定手術に関しては可能な限り手術前の自己血貯血を計画しており、他家血輸血を行わない手術を行っている。リハビリテーション設備、スタッフともに充実しているため、手術後の機能回復レベルが高い

★また救急医学科が中心となり第3次救命救急センターとして24時間機能しているほか、集中治療室(ICU)や高機能の画像診断装置、血液検査装置等がフル稼働しており難易度の高い症例に対しても適切な診断や治療を遅滞なく行っている。地域の基幹病院にふさわしい機能、陣容を備えているため、周辺の医療機関の信頼を得て、密接な地域連携により紹介率は30%超となっている

★外来診療は予約制で待ち時間を圧縮している。初診でも他の医療機関からの紹介状(形式不問)がある場合は病診連携室 (直通048-852-1168)にて診療予約可能であるため、紹介状持参が望ましい。

症例数

11年度は約1,800件の手術を行った

股関節疾患=臼蓋形成不全、大腿骨頭壊死症に対し、手術適応を検討して骨盤・大腿骨の骨切り術による関節温存手術を年間10症例程度行っている。また、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、慢性関節リウマチ等に対して人工股関節全置換術を年間196症例(うち両側一期的手術48症例)行った。初回手術例は全例セメントレス手技にて手術を行った。完全脱臼以外の症例では筋非切離最小侵襲手技(MIS)による前方アプローチにて手術可能なため術後の早期回復が可能である。手術術式やインプラントの適切な選択により、術後脱臼の危険性はほとんどないといってよい。禁忌肢位はなく、手術直後から全荷重可能な積極的なリハビリテーションが可能である。手術前の左右脚長差は3cm以内なら確実に調節し得る方式で手術を行っている

膝関節疾患=変形性膝関節症および慢性関節リウマチに対し185症例の人工膝関節置換術(うち両側同時手術58症例)を行った。特に両側罹患の症例では4人のスタッフにより左右同時進行で手術を行うため手術時間は片側症例と同じである。リハビリテーションの器械や病棟を集約して効果的な治療を行っている。高解像度MRIなどによる正確な画像診断を積極的に行ったうえで関節鏡視下検査、手術を行っている。また、スポーツにおける膝関節障害も多く扱っているため、半月板鏡視下手術55症例、前十字靭帯再建39症例と膝関節専門医による関節鏡を使った技術度の高い手術が多い。再発性膝関節脱臼にエルムスリー法、離断性骨軟骨炎にモザイクプラスティーを行うなど高度な医療が行われている

手の外科疾患=慢性関節リウマチや変形性指関節症に対し、年間20症例の人工指関節置換術を行っている。また、関節固定、矯正骨切り、短縮骨切り、腱形成、腱移行等さまざまな手技を組み合わせて多様な症例に対応し、良好な機能回復を得ている。また顕微鏡下でマイクロサージャリー手技による切断指の再接着、神経血管の縫合のほか有茎皮弁による組織再建も行っている

脊椎・脊髄疾患=頚椎症性脊髄症に対しては東大式椎弓形成術を行っている。神経ブロック等の保存療法に抵抗性の腰椎椎間板ヘルニアには鏡視下髄核摘出術を導入して正確で侵襲の少ない手術を行っている。腰椎の変性疾患やすべり症に伴う脊椎管狭窄症のうち、疼痛が高度なものや麻痺を伴うものには神経の除圧術を行っている。また適応により骨移植と同時にインスツルメンテーション(内固定)手術を追加している

学会発表=日本整形外科学会、人工関節学会、股関節学会、膝関節学会、手の外科学会等に演題発表、論文発表している。

医療設備

最先端の画像診断機器を駆使し、単純X線撮影、関節鏡検査、CT、MR、心血管撮影、核医学検査、超音波検査などを行うとともに、専門医による読影を行っている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

地域の中核を担う病院として、産婦人科全般の診療を行っている。地域周産期母子センターとしてハイリスク妊娠を含めた周産期管理、卵巣癌や子宮体癌などの婦人科悪性腫瘍の診断と治療、子宮筋腫や子宮内膜症などの手術やホルモン療法、良性卵巣腫瘍の腹腔鏡手術による治療、高齢化社会により増加している子宮脱の治療を行っている(周産期の医療に関しては今後変化することが予想され未知数である)。治療を始めるにあたっては、患者さんに十分なインフォームド・コンセントを得た上で、考えられる治療法の選択肢を提供し、患者さんとともに治療法を決定するよう努めている。

症例数

周産期=分娩数の制限をしている。12年5月現在は月85件を制限とし、リスクのない妊婦はそれ以上受け入れず、合併症を持つハイリスク妊婦や母体搬送を随時受け入れている。ただし、12年9月以降、当院小児科医師が不在になる理由で、分娩制限を60件とし、ハイリスク妊婦の受け入れはできなくなる。11年は分娩数1,076件(うち帝王切開293件)。そのうち吸引分娩126例、鉗子分娩8例であった。双胎は18例を扱った。自然分娩を基本とし、夫立ち会い分娩も両親学級を受ければ可。前回帝王切開は可能な限り経腟分娩を心がけているが、帝王切開での分娩が増加している。骨盤位、双胎は帝王切開での分娩を基本方針としている。32週未満の早産に関しては他の周産期センターへ新生児を搬送するか、母体搬送することになる。またマタニティビクス協会認定インストラクター(助産師)によるマタニティビクス教室を開催している。助産師外来も開設しており、正常妊婦の患者さんを対照に保健指導も含め活用している

婦人科腫瘍=悪性腫瘍は卵巣癌、子宮体癌を扱っている。子宮頸癌については、異型上皮や上皮内癌などの初期癌であれば、円錐切除や子宮摘出術などにより院内で対応しているが、進行症例は腔内照射設備がないため専門施設に紹介するようにしている

★11年の卵巣癌手術は33件であった。卵巣癌治療ガイドラインに沿った治療を施行している。卵巣癌は初回手術として、可能な限り病巣を摘出し、その後タキソールとカルボプラチンの併用療法を中心とした抗癌剤化学療法を施行している

★11年の子宮体癌手術は16件であった。子宮体癌治療ガイドラインに沿った治療を施行している。子宮体癌は手術が第一選択であり、骨盤内リンパ節郭清を含めた手術を行い、その後症例により抗癌剤による化学療法か外照射放射線療法を施行している

★11年の良性卵巣腫瘍手術は109件であり、そのうち腹腔鏡手術は37件であった

★11年の子宮筋腫手術は105件であり、そのうち筋腫核出術は24件であった。筋腫核出術の症例では、適応を選択して自己血貯血法を行い、輸血による合併症予防に取り組んでいる。適応は治療前に貧血のある症例、筋腫数が11個以上の症例、粘膜下筋腫の症例と定めている。子宮筋腫に関しては、手術による治療か、外来でのホルモン療法による偽閉経療法かを患者さんとよく相談して決定している

★子宮鏡手術も、小さい粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープに行っている

★11年の子宮脱関連の手術は15件であった。メッシュ法は施行していない。子宮脱の患者数はここ数年減少しており、外来でのペッサリーリングによる管理を選択する患者が増加している

★不妊症の治療はできるだけ専門施設に紹介するようにしている

救急疾患=当院は救急医学科が存在し、24時間第3次救急を受け入れている。各種急性疾患(子宮外妊娠、急性骨盤内感染症、卵巣腫瘍茎捻転、産後出血など)もできるだけ対応するよう努めている。

医療設備

CT、MRI、カラードプラ装置、リニアック。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

眼科

分野

眼科

特色

当院は、大学病院を除く一般病院では全国で14施設しか認定を受けていない日本眼科学会の眼科研修プログラム施行施設(基幹研修施設)認定施設(大学を含め全部で105施設)であり、8人の眼科常勤医師、そして3人の非常勤医師がいる

★スタッフの専門とする領域は、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患の内科的・外科的治療を軸に診療にも幅広く対応できる体制を敷いており、ほぼ眼科全領域をカバーしている。日本眼科学会認定の指導医が1人、専門医が非常勤医を含めると10人である事に加えて、各スタッフは常日頃関連大学と緊密に連携をとっており、高度先進医療あるいは最新の治験にも参画している

★地域診療所との病診連携も頻繁かつ迅速に行っており、「顔の見える」病診連携を目指している事も当科の特徴といえる。12年度も継続して眼科初期研修プログラム施行施設の認定を受けている。当科では、病診連携が非常に効率的に行われており、新患における紹介率は95%以上を維持し、さいたま市近傍における大学病院に相当する信頼と実績を果たしている。

症例数

年間の全手術件数は2,300~2400件。このうち白内障手術約1,900件、網膜硝子体手術約200件、緑内障手術約50件、眼腫瘍手術約110件、外眼部手術約70件、斜視手術約30件

★1年間のレーザー治療件数は約1,100件。対象疾患は糖尿病網膜症、網膜裂孔、緑内障、網膜静脈閉塞症、後発白内障、加齢黄斑変性症、中心性網脈絡膜症など

★白内障手術は99%が超音波水晶体乳化吸引術+眼内レンズ移植で、点眼麻酔による小切開無縫合手術、約1%が計画的嚢外摘出術または嚢内摘出術+眼内レンズ移植。常勤医全員が超音波白内障手術には習熟しているので、担当医による手術成績のばらつきが少ない。白内障手術では、高齢者や合併症のある患者も多いので、原則として入院手術を行っている。また難治性白内障にもほぼ100%近い成功率を収めている

★網膜剥離は症例により強膜バックリング手術または硝子体手術を選択し、治癒率は100%に近い

★硝子体手術は網膜剥離のほか糖尿病網膜症、特発性黄斑円孔、網膜静脈血栓症、増殖性硝子体網膜症などを対象とするが、最新かつ安全な術式を積極的に導入している。最近では23、25ゲージシステムおよびキセノン光源照明を用いることで、より侵襲が少ない安全な手術が可能になった。加齢性黄斑変性症に対する抗VGF抗体の硝子体注入薬物治療も積極的に行っている

★緑内障の治療は、閉塞隅角緑内障ではYAG虹彩切開または観血的周辺虹彩切除を行う。開放隅角緑内障では薬物療法が第一選択であるが、手術適応例には基本的にマイトマイシンを用いた線維柱帯切除術を行っている。血管新生緑内障などの難治症例には、半導体レーザーによる毛様体光凝固または毛様体冷凍凝固を行う

★ぶどう膜炎は臨床症状と全身検査により原因検索し、原疾患に応じた治療を行う

★角膜移植は、埼玉県腎・アイバンク協会と連携し、当院で施行するのみならず埼玉県内の角膜移植手術が円滑に施行されるよう貢献している

★斜視・弱視は斜視外来で視能訓練士が検査・訓練を行う。症例に応じて手術を行い、良好な成績を得ている

★検査スタッフは視能訓練師5人で光干渉原理による最新の光干渉断層検査装置(OCT)による眼底および視神経検査、フルオレセインおよびインドシアニングリーン蛍光眼底撮影、超音波検査、静的量的視野検査なども緊急性に応じて即日検査可能である。眼底写真は必要に応じてコンピューター画像処理によりパノラマ写真を作成して参考とするなど、必要な資料が迅速に提供できるよう対応している。

医療設備

超音波白内障手術装置2台、硝子体手術装置、マルチカラーレーザー光凝固装置、ヤグレーザー、半導体レーザー、光干渉断層検査装置(OCT)ハンフリー視野計、ゴールドマン視野計、角膜形状解析装置、超音波診断装置。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

糖尿病内分泌グループ

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病を中心として内分泌疾患を含めて、外来診療および入院治療を行っている。糖尿病については特に教育に力を入れており、外来での個人指導、教育入院による個人・集団指導を行っており、合併症については各科の専門医と協力して治療している。内分泌疾患については、甲状腺疾患を中心に、主に外来で診療している。

症例数

糖尿病=通院中の患者は、2型糖尿病が大部分を占めるが、1型糖尿病患者も約1割を占める。外来での治療としては看護師、栄養士による指導を行い、インスリン導入も積極的に行っている。薬物療法については、患者の病態に合わせて、様々な経口血糖降下剤や、超速効型インスリン・特効型インスリンを含めたインスリンによる治療を行っている。入院による治療の大きな柱は教育入院で、クリニカルパスを使用して、約12日間の入院期間で、医師、看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師などが協力してチーム医療として実践している。看護師、栄養士には糖尿病療養指導士の資格をもつ者も多い。腎症の治療は腎臓内科との連携のもとに行っており、透析導入も行っている。循環器および神経疾患の治療については循環器科、神経内科の協力を得ている。糖尿病患者会「しらさぎ会」は20年以上の歴史を持ち、勉強会、歩こう会などを行い活動している

甲状腺疾患=バセドウ病、橋本病などの治療を中心に診療している。甲状腺腫瘍は耳鼻咽喉科の協力を得て対応している

その他の内分泌疾患=症例数は少ないが、視床下部下垂体疾患、副腎疾患、カルシウム骨代謝疾患などの診断と治療も行っている。

医療設備

さいたま市立病院は地域の基幹病院として、十分な設備を有している。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

くも膜下出血などの脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷など脳神経外科的疾患を対象に専門的診断・治療を行っている。個々の症例を十分に検討し、有意義な生活(Quality of Life:QOL)の維持を優先した治療を行っている。

症例数

★脳腫瘍の手術件数は約300例、特に髄膜腫、聴神経腫瘍などは頭蓋底技術を積極的に導入し、各種神経モニターを活用しながら、後遺症を残さず腫瘍をすべて摘出するよう努めている。神経膠腫に対するテモゾロミド内服化学療法は行っているが、点滴による化学療法は行っていない。経鼻的下垂体腫瘍摘出術は耳鼻科と共同で手術を行っている。転移性脳腫瘍は症例ごとに開頭摘出術、放射線療法など有意義な生活の維持を優先した治療を行っている。脳幹部海綿状血管腫も、出血発症例には積極的に外科手術治療を行っている

★脳動脈瘤の手術件数は年間約60例で開頭術約40例、血管内手術約20例、破裂動脈瘤が80~90%である。症例ごとに開頭クリッピング術、血管内塞栓術どちらが良いか検討している。未破裂動脈瘤は大きさが6mm以上で、患者さんご本人、ご家族と何度も治療に関して相談の後、治療を行っている。くも膜下出血後の症候性脳血管攣縮に対して、バルーンカテーテルを用いた血行再建も行っている。頸動脈狭窄症に対してはステント留置術の割合が増加している。血管障害に関しては、血管内治療の材料の進歩は著しく、今後、血管内治療の割合が増えてくるものと予想される

★機能的疾患では、顔面けいれん、三叉神経痛に対する神経減圧術を行っている。

医療設備

MRI、CT、DSA、SPECT、ナビゲーション手術支援システム、硬性および軟性神経内視鏡、放射線治療装置等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

精神科

分野

精神科

特色

外来診療と院内リエゾン・コンサルテーション診療中心の無床の総合病院精神科である。総合病院のため、あらゆる精神疾患・心療内科的疾患が対象になる。他科と連携しながら身体的、精神的に総合的な診療を行っている。診療においては「見立て」を重視するようにしている。

症例数

初診患者は年間約560人。外来初診患者の内訳は、パニック障害・心気症・強迫性障害など神経症圏が45%、うつ病・うつ状態が20%、統合失調症が10%となっている

★外来診療の他、病院内のリエゾン・コンサルテーション診療も大きな比重を占めている。入院患者の診察依頼で多いのはせん妄状態で、全体のほぼ4分の1を占める。その他、神経症圏が20%、うつ病・うつ状態15%、統合失調症10%となっている。高齢患者の入院の増加に伴い、入院後せん妄を起こして当科へ依頼される割合が高くなっている。当院は総合病院であるため、他院の精神科通院または入院患者の合併症患者の入院治療を行う機会も多い。ただし当院には精神科の入院施設がないため、一般病棟で処遇できる症例に限られている。また当院は救命救急センターを有しているため、自殺企図患者の診察依頼も多い。がん拠点病院として緩和ケアも行っている

★治療は薬物療法と一般的な精神療法が主体である。常勤医師1人のみの体制であるため、必要に応じて、他の専門施設やカウンセラー、入院設備のある病院を紹介している。

医療設備

総合病院としての医療設備を整えている。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

さいたま赤十字病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

さいたま赤十字病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。