専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

公立富岡総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

内科・呼吸器

分野

呼吸器内科

特色

群馬県西部の中核病院として呼吸器疾患を中心とした診療を行っており、地域の救急の大部分を引き受けている。ベッド数347床と中規模ではあるが、他科との連携が密で、activityの高い医療を行っている。パラメディカルも積極的に医療に参加している。

症例数

主な外来・入院患者は、気管支喘息、肺気腫、肺癌、肺炎、慢性間質性肺炎などの患者である

★肺癌は早期診断・早期治療を念頭においており、診断も気管支鏡、経皮針生検、あるいは開胸生検を行い迅速に対応している。I期~IIIA期までの非小細胞癌は手術を積極的に進め、困難な症例についても肺癌専門病院と連携して治療を行っている。進行例に対しても適切な化学療法・放射線療法を行って、集学的治療後もbest support careを心掛け、在宅療法の支援を行っている。症例により在宅での高カロリー輸液療法も行っている

★気管支喘息はステロイド吸入を基本として、患者にも喘息日記をつけてもらうことによって自己管理をしやすくしている。救急の喘息発作には24時間対応している

★慢性呼吸不全については50人以上の患者について在宅酸素療法を行っている。また、理学療法士による呼吸リハビリや訪問看護による指導・状態把握も行っており、QOLの向上や長期予後の改善に役立っている。ALS等の神経原性の呼吸不全に対しては在宅人工呼吸療法も実施している。最近増加している間質性肺炎に対して症例が蓄積されつつあり、適切なステロイド量の決定に役立っている

★肺炎に対しては患者の状態・胸部X線所見を考慮に入れ、院内細菌検査室にて迅速に起因菌を同定し、適切な抗生物質療法を行っている。

医療設備

X線検査(単純・断層)、CT、MRI、気管支鏡、呼吸機能検査機器、核医学検査、人工呼吸器、コバルト。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

循環器科

分野

循環器科

特色

狭心症、心筋梗塞を主体とする虚血性心疾患と不整脈を中心に心血管領域の専門的な診療を行っている。特に急性心筋梗塞患者では、24時間体制で全例に緊急冠動脈造影を施行し再潅流療法を試みている。不整脈治療では、電気生理学的検査、カテーテル高周波焼灼術を施行している。また、院外心肺停止の救命率の向上のため、市民を対象に心肺蘇生の講習会を月1回を目標に開催している。

症例数

年間の冠動脈造影数は約600例。経皮的冠動脈形成術150例(ステント留置術90例)。急性心筋梗塞の診断でCCUに収容される患者は年間約60例。そのうち、発症24時間以内で胸痛のある患者には原則的に緊急冠動脈造影を施行し、緊急経皮的冠動脈形成術を行っている(年間45例)。CCUに収容された急性心筋梗塞患者の死亡率は約4%、緊急経皮的冠動脈形成術の再疎通成功率は約98%である。不整脈治療では、年間電気生理学的検査60例(カテーテル高周波焼灼術40例)に施行している。発作性上室性頻拍症、WPW症候群などの頻拍性不整脈に対するカテーテル高周波焼灼術の成功率はほぼ100%である。徐脈性不整脈に対しては、年間40例の恒久的ペースメーカーの植え込みを行っている。心エコーは年間4,000例に施行している。エルゴによる運動負荷試験は年間200例に施行し、心筋梗塞後や拡張型心筋症の運動療法も行っている。ホルター心電図は年間2,000例に装着し、不整脈、虚血性心疾患等の評価に利用している。そのほか、年間経食道心エコー約100例、心臓核医学検査を200例行っている。下大静脈フィルターは一時的、恒久的あわせて年間20例に施行している。

医療設備

心血管撮影装置2台、EPラボ、MRI、MDCT、SPECT、心エコー4台、経食道心エコー、エルゴ。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

整形外科

分野

整形外科

特色

公立富岡総合病院の理念である「患者中心の医療」の実践に努め、専門疾患の治療の他、整形外科全般にわたり診療を行っている。周辺の病院や医院と緊密に連携をとり、より効率的、専門的な医療を提供する目的で2007年6月より完全紹介制を取り入れている。脊椎・脊髄損傷など、救急治療の依頼にも対応できる体制をとっている。

症例数

2008年度の外来患者数は1日平均100人、病床数50床、手術室利用年間手術件数は654件(全身麻酔349件、救急外来手術52件、腰椎麻酔224件、局所麻酔70件)、脊椎手術157件(頸髄症・頸椎ヘルニア21件、腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症120件、脊椎脱臼・骨折8件、脊髄腫瘍8件など)、股関節手術53件(人工股関節手術27件、人工骨頭手術16件、寛骨臼骨折及び股関節脱臼骨折5件、大腿骨頭すべり症2件など)、膝関節手術65件(人工膝関節置換術13件、高位脛骨骨切術/ACL再建5件、半月板切除・その他膝関節鏡手術42件など)である。一般外傷として、大腿骨頸部骨折103件、上腕・肘関節骨折12件、下腿骨骨折16件、大腿骨骨折14件、足関節8件など。麻酔科の協力を得て、緊急手術も速やかに行うことができる。脊椎や股関節手術では、自己血輸血を積極的に取り入れている。手術後は可及的早期の離床を心掛けており、平均在院日数は14日である。リハビリテーションについては当院のほか、富岡市内の公立七日市病院でも行っている。脊椎疾患、股関節疾患、膝関節疾患、一般外傷など、いずれの疾患に対しても手術療法を主に治療を行っているが、死亡症例はなく、治療成績は良好である。

医療設備

MRI、CT、RIシンチ、X線透視装置、アンギオ、CPM、ICING SYSTEM、MEDOMER。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

当院産婦人科は地域の中核病院として、一般産婦人科診療、周産期医療はもとより、急性期対応病院として救急患者の受け入れにも100%対応することを使命と考えている。特殊外来には不妊外来があり、排卵誘発、人工授精AIH、体外受精、腹腔鏡手術などを行っている。子宮癌や卵巣癌の治療も、手術療法、化学療法、放射線療法、緩和治療など種々の方法により可能。

症例数

外来患者1日約90人、年間分娩数約580例、帝王切開率約24%。助産婦による母親学級、両親学級、母乳外来など充実している。NICUや小児科との連携もスムーズに行われている。婦人科手術は年間約110例。内視鏡手術、抗癌剤治療、放射線療法(外照射)、緩和医療も行っている。

医療設備

各種超音波断層装置、CT、MRI、マンモグラフィ、各種内視鏡、コバルト照射装置設備。リニアック照射装置は現在建設中。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

地域中核病院として耳鼻咽喉科・頭頸部外科疾患全般を取り扱うが、急性期病院として病病・病診連携に努めており、めまい、炎症性疾患(扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、喉頭炎等)の急患が多い。

症例数

外来患者数は1日平均40人、年間の入院数は約500人、手術件数は約250件である。慢性副鼻腔炎、扁桃炎、喉頭疾患(声帯ポリープ、ポリープ様声帯、白板症等)や他科からの依頼による気管切開等の手術が多い。喉頭疾患については全例に喉頭微細手術を行い、術後に良好な発声が得られるよう努力している。扁桃摘出に関しては、習慣性扁桃炎、慢性扁桃炎のほかにIgA腎症の症例に対しても積極的に行っている。副鼻腔炎や副鼻腔嚢胞の手術は、内視鏡を用いた局所麻酔下の手術が中心となっており、従来の手術に比べ術後の腫脹、疼痛が軽度であり入院期間も短縮された。耳下腺や顎下腺などにできる唾液腫瘍や咽頭、喉頭腫瘍、鼻副鼻腔腫瘍など頭頸部腫瘍の治療にも力を入れており、悪性腫瘍に対しては手術の他に、化学療法を併用した放射線治療で満足すべき成績が得られている。慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎などに対しては全身麻酔下に鼓膜形成術、鼓室形成術を行っているが、滲出性中耳炎に対する鼓膜チューブ留置や穿孔鼓膜の保存的閉鎖術等は、可能な限り外来で顕微鏡下に行っている。顔面神経麻痺に関しては、軽症例を除き入院の上、ステロイド大量療法を行い良好な成績が得られている。めまい、難聴については積極的にMRI等の画像検査を行い、聴神経腫瘍などの中枢性病変の早期発見に努めている。また突発性難聴に関しては高気圧酸素療法が導入され、治療成績が向上してきている。

医療設備

CT、MRI、ABR、コバルト、レーザー、高気圧酸素治療装置、内視鏡ビデオモニターシステム、補聴器適合検査装置等。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

地域の中核総合病院として皮膚科疾患全般を対象に診断・治療を行っている。全国の公立病院で行われている基本的でオーソドックスな治療を地域住民に提供することを目指す。

症例数

年間外来者総数約10,000人、皮膚生検を含め手術件数年間約180例

★アトピー性皮膚炎の重症例に対して本人、家族と相談のうえ生活指導とスキンケアを行っており、可能な限り弱いステロイド外用剤を使用している。原則として顔にはステロイド外用剤は使用しない。尋常性乾癬に対してはステロイド外用剤や活性型ビタミンD3剤による外用療法をし、重傷例はシクロスポリン、レチノイド、漢方薬の内服を行っている

★皮膚腫瘍のうち良性腫瘍は外来で手術を行い、イボや一部良性腫瘍は、液体窒素による冷凍療法をしている。陥入爪は爪母抜去術、フェノール療法を行っている。悪性腫瘍は入院のうえ広範囲切除、植皮術をしている

★痛みの強い帯状疱疹は麻酔科と協力し、ペインクリニックを行っている

★帯状疱疹、丹毒、水疱症、中毒疹、膠原病、皮膚潰瘍、皮膚悪性腫瘍等は入院のうえ診断治療をしている

★季節の植物による接触性皮膚炎の患者も多い。冬は菊、春はサクラソウ、夏はウルシ、秋はイチョウが多く、地域住民に注意を促している

★レーザー装置は炭酸ガスレーザーがあり、脂漏性角化症の治療をしている。近年、オゾン層の破壊による老人の日光角化症や有棘細胞癌が増多しており、当科では手術と帽子をかぶる等、光に直接あたらないように指導している。また虫刺症も増多している。春はドクガ皮膚炎、夏はムカデ、蚊、秋はハチ、冬はツツガ虫(年3~4人)が発生している。特にハチは、一部アレルギー性ショックを起こす患者さんがおり、入院のうえ全身管理をしている。

医療設備

炭酸ガスレーザー。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

内科(糖尿病・内分泌)

分野

糖尿病内分泌内科

特色

当科は日本糖尿病学会認定教育施設および日本内分泌学会認定施設である。糖尿病を専門とする医師、看護師、栄養士、薬剤師、検査技師、理学療法士、事務員による院内糖尿病教育委員会の方針に基づいて毎年、診療の向上に努めている。その他、甲状腺疾患を中心に下垂体、副腎疾患などの内分泌疾患の診療を行っている。

症例数

★糖尿病:2008年度の年間糖尿病受診登録者数は1,709人、当科の糖尿病入院患者数は内科211人、他科184人であった。2008年の統計によると、外来患者は食事療法のみ8%、経口糖尿病薬での治療24%、インスリン療法68%。なお、平均HbA1c6.56%、平均血圧122~68、平均LDL93mg/dlであった。2008年度は医師、看護師、栄養士、薬剤師による院内糖尿病教室247回、さらに毎週水曜日に栄養士による糖尿病の集団食事指導および当院の患者会である糖尿病友の会の依頼により年4回の糖尿病の特別講演を行った。入院患者は初診でインスリン療法を必要とする高血糖患者や、併発症治療のための入院がほとんどである。それらの治療とほぼ平行して糖尿病指導を行っている。外来については紹介患者の増加に伴い、初診患者はなるべく外来で糖尿病指導を済ませるようになった。また、コントロール良好な患者の他院への逆紹介が増えてきた。9年前と比べると外来患者は逆紹介により減ったが、インスリン療法患者の割合が相対的に増加した。糖尿病患者の増加に伴い、病診連携は重要である。一方、糖尿病性腎症の増悪のため透析導入、虚血性心疾患の精査のため冠動脈造影検査、骨折治療で整形外科入院中に糖尿病を発見された例の増加などを含め、他科との連携はますます増えてきた。研究面では毎年、糖尿病に関する臨床の学会発表や英語論文の発表が行われている

★内分泌:外来患者のほとんどは甲状腺疾患であり、定期通院患者の多くはバセドウ病である。入院患者ではクッシング症候群、アルドステロン症や先端肥大症などである。

医療設備

超音波、MR、CT、核医学診断装置、栄養指導室、理学療法室、血液透析室など。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

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