専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

済生会宇都宮病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

炎症性腸疾患の診断に力を注いでいるが、それとともに肝疾患全般の診断・治療にも重点を置いて診療を行っている。

症例数

年間の炎症性腸疾患の症例数は潰瘍性大腸炎約200例、クローン病約50例である。各々の症例(免疫抑制剤をも含めた)に薬物療法を行うことに加え、潰瘍性大腸炎では白血球除去療法を、クローン病では栄養療法や抗TNF-α抗体療法を病状に合わせて施行している。消化管検査として、内視鏡(上部:年間約3,000例、下部:年間約1,000例)を積極的に行っているが、炎症性腸疾患の診療に重点を置いているため、小腸と大腸の造影X線検査にも力を入れ、クローン病における小腸病変や瘻孔の検索を行い適切な治療に結び付けている。上部消化管出血に対する緊急内視鏡的止血術は年間約150例に施行し、良好な治療成績を得ている。肝疾患の中で最も多いウイルス性慢性肝炎に対しては、肝炎診療ガイドラインに基づいてインターフェロン療法や核酸アナログ製剤投与を行っている。また、生活習慣病の増加とともに近年注目されている非アルコール性脂肪肝炎や自己免疫性肝疾患についても多数例を治療している。肝細胞癌については、放射線科・外科と検討の上で肝動脈塞栓術(年間約100例)・経皮エタノール注入(年間約60例)・ラジオ波焼灼・肝切除といった治療を行っている。食道胃静脈瘤については内視鏡的硬化療法や結紮術の他、バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)や部分的脾動脈塞栓術を行っている。さらに、重症膵炎に対する蛋白分解酵素阻害剤および抗菌剤の動注療法は約50例の治療経験を有し、90%以上の救命・改善が得られている。

医療設備

CT・MRI・DSA・EUS・造影超音波・PET-CTなど。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

循環器科

分野

循環器科

特色

本院は第二種公益医療法人ならびに栃木県第三次救急施設の指定を受け、県立救命救急センター、脳・循環器病センターを併設している。栃木県県央、県北の基幹病院としての役割を担い、24時間受け入れ態勢をとって第三次救急施設として専門的治療を行っている。また、心臓外科の年間バイパス症例数が60件以上あるなど、外科部門の充実も特徴の一つである。日本内科学会、日本循環器学会の指定研修施設として教育活動にも力を入れている。院内には専任の病診連携室が設置され、基幹病院として地域協力病院との密接な連携を保てるよう努力している。

症例数

循環器病床は52床。これとは別にCCU5床を持つ。病院の性格上、あらゆる種類の心臓血管疾患患者が受診するが、虚血性心疾患、心不全が多い。ここ数年間の成績では、心エコー図9,000~9,500件、トレッドミル負荷心電図検査1,100~1,200件、ホルター心電図3,000~3,500件、心臓核医学検査450~500件。年間の心臓カテーテル検査は950~1,050件、ロータブレーター、DCAを含め血管インターベンションは約400件で推移している。虚血性心疾患の治療方針については内科・外科の緊密な連携において最良と考えられる方法が検討され、冒険的インターベンションがなされることはない。急性心筋梗塞に対しては、24時間体制で緊急カテーテル検査、治療が施行できるようオンコール態勢が確立されている。なお、電気生理学的検査は行うが、カテーテル・アブレーションは施行していない。その他、生活習慣病予防のための地域講演会を不定期ながら支援するとともに、当循環器科が中心となって宇都宮ライブデモンストレーションを主催するなど、地域教育・啓蒙活動も行っている。

医療設備

デジタルアンギオ装置、冠動脈造影CT、SPECT、MRI、PCPSなど。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

1968年に栃木県初の心臓血管外科としてスタートして以来、40年以上にわたり診療を行っている。循環器内科および小児科との連携の下に小児から成人に至るまで循環器疾患を担当しており、末梢血管疾患やペースメーカー植え込み術、慢性腎不全に対する内シャント作成術など幅広い疾患に対応している。特に成人疾患では早期に社会復帰ができるよう、手術後2週間程度での退院を目標に治療を行っている。

症例数

最近の年間手術件数は約430件で、治療成績は主な予定待機手術の在院死亡率が約0.5%である。主な疾患の年間件数の内訳は、先天性心疾患20~30例、冠動脈疾患80~90例、弁膜症疾患40~50例、大動脈疾患70~80例などである。先天性心疾患では、小児科との連携が良好で、手術前から手術後まで両者協力して診療にあたっている。冠動脈疾患は通常のバイパス手術に加え、患者様の状況に応じて心拍動下バイパス術(体外循環非使用)も積極的に行っている。弁膜症疾患では、自己弁温存の弁形成術や人工弁置換術など患者様の状態に最も適した手術方法を選択している。また、弁膜症疾患などに合併する心房細動などについてもアブレーション手術を同時に行うようにしており、より根治性の高い手術を目指している。大動脈疾患は、上行大動脈から胸部下行大動脈、腹部大動脈に至るまで、全範囲の大動脈疾患に対応しており(上行弓部大動脈全置換術や胸腹部大動脈置換術など)、急性大動脈解離や大動脈破裂などの緊急手術も積極的に行っている。最近では放射線科と協力して腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を開始、治療方法の選択枝が増えた。その他ペースメーカー植え込み術(年間約80例)、内シャント作成手術(年間約100例)など、幅広い疾患に対応して診療を行っている。当院は栃木県救命救急センターを併設しており24時間体制で緊急対応している。

医療設備

心臓カテーテル装置、MRI、CT、64列CT、経食道心エコーなど必要な装置はすべて整っている。ICU(11床、当科では5~7床使用)、CCU(5床)、NICU(18床)。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

県庁所在地の数少ない総合病院のため、いろいろな皮膚疾患の患者さんが来院する。特に多い疾患は、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、帯状疱疹、慢性蕁麻疹、円形脱毛症である。また皮膚腫瘍も多く、良性で比較的小さいものは外来手術、大きい例は形成外科にて手術している。積極的に皮膚生検を行い、病理診断と併せて治療方針を決めている。その際、インフォームド・コンセントを重視している。

症例数

年間の外来患者数は約20,000人(1日平均:冬期60人、夏期80人)である。入院は、主に皮膚感染症を中心に対応している。アトピー性皮膚炎に対しては、症状のひどい病変への免疫抑制剤や副腎皮質ホルモン剤の短期間の使用は当然行っている。帯状疱疹の急性期は、抗ウイルス剤の全身投与を積極的にすすめ、疱疹後神経痛に対しては、イオントフォレーシス(イオン浸透局部麻酔器、微弱電流によりイオン化した局所麻酔薬などを経皮的・無痛的に皮下に浸透させる方法)を施行し、良い結果を得ている。接触皮膚炎、掌蹠膿疱症、異汗性湿疹などの症例に対しては、貼布試験(標準系列)を積極的に施行している。尋常性乾癬の中等症以上の症例には、積極的に免疫抑制剤の内服療法を行っている。最近は高脂血症や脂肪肝合併の症例が目立ち、内科と連携して食事療法と運動療法を指導している。膠原病の早期診断や、病気の経過中に生ずる皮膚症状の相談にも乗っている。外来での小手術は、皮膚生検も含めて約300例。最近では陥入爪の手術が増えている。

医療設備

紫外線照射装置(ナローバンドUVB)、イオントフォレイサー、ダーモスコピー、サージトロン(高周波メス)。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

神経内科

分野

神経内科

特色

栃木県は脳卒中年齢調整死亡率が全国ワースト1である。当院が救命救急センターを併設しているため、急性期脳血管障害が入院患者の大部分を占めており、神経疾患の急性期医療を中心に診療している。

症例数

外来患者数は月間約1,200人。脳血管障害のほかに頭痛、痴呆、てんかんなどの神経疾患と神経難病(パーキンソン病、重症筋無力症、脊髄小脳変性症など)が多い。入院患者数は年間約540人。そのうちの440人が急性期脳血管障害、残りの100人が髄膜炎、脳炎、ギラン・バレー症候群、てんかん、神経難病などである。脳血管障害の内訳は、320人が脳梗塞、110人が脳出血、10人がクモ膜下出血などである。特に、症例の多い脳梗塞の急性期医療に診療の最重点をおいており、死亡率は4~5%(全国平均は9%)と低い。発症初期(発症後1~2時間)から脳梗塞を確認できる拡散強調画像が撮影可能なMRI3台と脳血流シンチ(SPECT)を使用し、発症初期から正確な診断に基づく的確な治療を行っている。当院では、循環器内科、心臓血管外科等に入院中に発症した心原性脳塞栓症に対して、発症1時間以内に発見できた場合、脳血流を増加させ脳梗塞を一過性脳虚血発作に改善させてしまう「炭酸ガス吸入療法」を年間5人前後の患者に施行し、80%位の症例で効果を認めている(全国では数少ない)。

医療設備

MDCT2台、ヘリカルCT1台、MRI3台、SPECT2台(うち1台は脳専用)、脳血管撮影、脳波、脳誘発電位、筋電図、心エコー、頸動脈エコー、経頭蓋エコーなど。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

三次救命救急センターを併設する栃木県および宇都宮市の中核病院。脳血管撮影、手術を含め24時間対応可能。血管内手術、神経内視鏡などの最先端治療を提供する一方、他科、近隣病院、大学病院との緊密な連携で患者中心の医療を行っている。

症例数

2008年の手術数232例。内訳は、脳腫瘍31例、脳動脈瘤49例、血管内手術25例などである

★クモ膜下出血に対しては、発症後48時間以内(原則として入院より12時間以内)の手術を施行。高齢者・重傷者などの今まで早期開頭手術が困難だった患者に対しても、血管内手術(コイル塞栓術)にて積極的に対応している

★脳腫瘍に対しても、高度な手術を施行可能なスタッフ、機材をそろえる一方、化学療法などの最先端治療に関しては大学病院と緊密な連携を維持している

★虚血性脳疾患(脳梗塞、一過性脳虚血発作)は神経内科が担当するが、相談の上、経皮的血管拡張術・血栓溶解療法なども当科にて施行している

★ICU、小児ICUを備え、重度合併症をもつ患者にも対応可能。なお治療法の決定に際してはインフォームド・コンセントを重視し、複数の方法から患者さんの納得できるものを選択できるように心掛けている。

医療設備

MRI3台、CT3台、血管撮影装置3台、SPECT3台、リニアック、神経内視鏡、血管内エコー、頸動脈エコー、頭蓋内圧測定装置、高圧酸素療法など。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

放射線科

分野

放射線科

特色

患者の満足度の高い医療と採算性のある高度医療をモットーに、臨床各科との連携で無駄のない画像診断および有効な放射線治療にあたっている。救急救命センターを併設しているため、救急画像診断、緊急血管内治療を手がけるとともに、悪性腫瘍に対しての血管内治療にも力を入れている。PET/CT も導入し、また、最近腹部大動脈瘤に対してのステント-グラフト内挿術も開始した。病診連携のための他院からのCT、MRI、RIの電話予約も行っている。

症例数

画像診断部門ではCT、MRI、RI診断を中心とした画像診断と、血管造影および血管内治療(IVR)を中心に行っている。年間画像診断件数はCT診断約25,000件、MRI診断約15,000件、RI診断約5,000件、PET/CT 診断約1,200件、血管造影および血管造影下血管内治療の施行件数は年間約500件である。救急救命センターの併設による救急画像診断や、外傷に伴う動脈出血に対しての緊急血管塞栓治療などの血管内治療にも力を入れている

★肝癌に対しては、肝動脈塞栓療法、経皮エタノール注入療法、マイクロ波凝固療法、肝切除術などを組み合わせた集学的治療を行っているが、予後と患者のQuality of Life(QOL)を考慮したバランスのとれた治療法を選択している。放射線科で担当しているのは肝動脈塞栓療法と肝動脈動注療法である。肝癌の肝動脈塞栓術全体の1年生存率は83.7%、2年生存率54.5%、3年生存率39.9%である。単発肝癌症例に対しての肝動脈塞栓術の1年生存率は90.9%、2年生存率73.9%、3年生存率64.1%である

★悪性腫瘍とくに消化器系悪性腫瘍の術前や肝癌治療前にはCTAP(やCTA)を日常的に施行している。最近Gd-EOB-DTPA (EOB・Primovist) によるMRI診断も併せて施行している

★門脈圧亢進症による食道を中心とした静脈瘤に対して集学的治療を選択しているが、孤立性胃静脈瘤に対してはバルーン閉塞下逆行性静脈瘤閉塞術を放射線科で施行している

★肝悪性腫瘍患者の肝切除に先立って、症例により術前門脈塞栓術も導入している

★末梢動脈狭窄症や閉塞症に対しては、バルーン拡張術や血栓吸引・血栓溶解療法、メタリックステント挿入などを組み合わせた治療を施行している。腎センター併設に伴い、透析用内シャントの狭窄や閉塞に対してもバルーン拡張術など血管形成術も積極的に施行している

★2009年より腹部大動脈瘤に対してのステント-グラフト内挿術を心臓血管外科と合同で開始した

★CTガイド下生検や、膿瘍のCTガイド下ドレナージも施行している

★放射線治療部門では、外照射を中心に放射線治療を行っている。年間の治療件数は約250件。頭頸部や胸部、骨軟部を中心とした治療を行っている。術中照射、定位照射にも対応している。

医療設備

CT3台、MRI 1.5テスラ超伝導装置3台、腹部血管造影装置1台、心脳血管造影装置2台、血管内超音波装置1台、PET/CT 1台、ガンマカメラ2台(SPECT2台)、消化管透視装置3台、リニアック1台、CTシミュレータなど。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

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