専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

水戸済生会総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

内科(消化器内科)

分野

消化器内科

特色

新しい考え方を常に取り入れ診療にあたっている。部長医師5人は経験年数 10年以上で、それぞれさらに専門性を有しており、大学・センター病院に準じた診療が可能。

症例数

"入院総数は1,438人

★11年度の主な検査数および治療:腹部超音波検査5,221件、上部消化管内視鏡4,468件、ERCP 96件、内視鏡的胆道処置(ドレナージ、胆石 切石など)121例、胃粘膜切除術(EMR)-ポリペクトミー52件、下部消化管内視鏡715件、大腸 ポリペクトミー・EMR392件、食道静脈瘤結紫術12件、内視鏡的上部消化管止血術103件、肝生検59件、経皮的エタノール注入療法43件、ラジオ波肝腫瘍焼灼療法91件

★肝炎に関しては急性肝炎から肝細胞癌発生までのトータルケアを基本理念としている。インターフェロン 投与の工夫、肝細胞癌の早期診断・QOLを重視した治療(エタノール注入療法、ラジオ波肝腫瘍焼灼療法)を行っている。肝細胞癌の治療後再発がない場合インフォームド・コンセント(IC)のもとにインターフェロン投与を行い、治療後の予後を改善させる努力をしている

★肝腫瘍診断では、造影超音波による侵襲の少ない精密診断が可能である

★癌治療に関してはQOLを重視した集学的治療を行っている。緩和ケア病棟との連携も円滑である

★消化器診断センターは内視鏡室・超音波室・X線透視室が1カ所にあり、診断と治療が効率よく行われている

★医師会病棟(開放型病棟)があり、地域家庭医との連携を重視している。 "

医療設備

電子内視鏡(NBI、拡大)、超音波内視鏡、超音波装置(造影3D対応)、ラジオ波装置、マイクロ波装置、体外衝撃波結石破砕装置、CT 2台、MRI 2台(1.5テスラ、3.0テスラ)、DSA 2台、放射線治療装置(リニアック)、SPECT。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

消化器一般外科・乳腺外科

分野

消化器外科

特色

常磐高速道路水戸ICから至近で、交通の便が良いことが利点である。懇切丁寧な病状説明を基本とし、EBM(科学的根拠)に基づいた治療と手術を提供することが目標である。定型手術を基本とするが、心疾患や呼吸器疾患、腎不全、糖尿病などの合併症を有する症例に対して手術も他科と協力の上で対応している。手術侵襲軽減のため鏡視下手術や術前免疫栄養療法を導入している。化学療法室を備え、院内化学療法の6割を外科が担当し、抗癌剤投与ルート確保のため皮下埋め込み型中心静脈ポート挿入も積極的に行っている。IVR専門医が常勤医として勤務し、血管内治療にも常時対応し、放射線治療も可能である。ドクターヘリ協力病院であり、腹部救急疾患にも対応する。重症症例や合併症を有する症例の治療は救命救急センター集中治療室(ICU)で随時対応する。 

症例数

最近5年間の平均手術件数は約600件である。09年度の悪性腫瘍手術件数は205件で、()内は鏡視下手術件数である。内訳は、食道癌5(3)件、胃癌41(8)件、結腸癌55(9)件、直腸癌37(6)件、肝・胆道系腫瘍14件、膵腫瘍11(1)件、その他8件であった。悪性腫瘍以外の手術は413件であり、胆嚢手術107(95)件、ヘルニア手術88件、急性虫垂炎手術43(2)件、腸閉塞手術46(2)件、肛門疾患28件、乳腺手術15件、脾摘2(2)件、その他(腹膜炎、消化管穿孔、食道裂孔ヘルニアなど)84件であった。全手術件数のうち腹部救急疾患の手術は約120件であった。進行度分類ごとの5年生存率、合併症率なども全国平均と遜色ないデータである。

医療設備

MRI、CT、電子内視鏡、超音波内視鏡、血管造影装置、DSA、鏡視下手術装置、CUSA、ハーモニック・スカルペル、リガシュアなど。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

呼吸器疾患全般を対象として診療。呼吸器外科、放射線科と連携し、癌治療に努力をしている。救命救急センターが併設され、急性呼吸不全に対応している。水戸市医師会病棟が設置されており医師会会員からの入院依頼に24時間の対応をしている。また、毎月1回検討会を行っている。http://www.mito-saisei.jp/

症例数

月間の外来患者数約1,500人、入院病床約50床。年間入院患者約700人。内訳は、肺炎、気管支喘息、慢性肺疾患、間質性肺炎、気管支拡張症、肺癌、胸膜疾患、自然気胸、サルコイドーシス、肺循環疾患が多数を占めている

★肺腫瘍に対しては気管支ファイバー、CT下肺生検、CT、核医学などを施行している。年間における患者は約120人。毎週呼吸器カンファレンスを行い、治療方針を検討している。手術件数は年間約30例である。非手術例に対しては化学療法、放射線療法を組み合わせていく方針である。外来化学療法室を設置し、外来化学療法を行っている。また、緩和ケア病棟と連携し疼痛緩和にあたっている

★気管支喘息に対しては、ピークフロメーターにて経過を観察し、吸入ステロイドを中心とした治療を行っている

★慢性呼吸不全患者に対しては、呼吸訓練指導とともに、在宅酸素療法を導入している

★当院内科には、消化器、循環器、代謝内分泌、膠原病、血液、腎臓内科等、各臓器の専門医がそろっており、総合的な診断、治療が可能である。毎週、内科全体カンファレンスを行っている。

医療設備

電子気管支ファイバー、呼吸機能検査、CT、MRI、リニアック、核医学、アンギオなど。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

県央水戸、常陸太田、大子、ひたちなか、鹿行医療圏の最大中心となる施設。胸部大動脈瘤ステントグラフト認定施設。腹部大動脈瘤ステントグラフト認定施設。ドクターヘリ基地病院。スタッフは全員胸部外科指導医、心臓血管外科専門医。治療方針はEBM(科学的根拠)に基づき統一、術前のインフォームド・コンセントには十分な時間を費やしている。

症例数

11年度の手術症例数437例、全身麻酔手術289例。内訳は心臓大血管手術95例(開心術66例)、血管外科272例、その他70例であった

★CABG症例は平均年齢68.5歳、最高齢84歳で死亡は緊急手術で1例のみであった。バイパスは2~5枝(平均2.9枝)で内胸動脈と両側橈骨動脈を用いる動脈グラフトのみによる完全血行再建術を実施している

★心臓弁膜症に伴う心房細動に対しては弁形成術と共にメイズ手術を併施。弁膜症は再手術例も含め死亡はなかった。心臓手術では自己血貯血を施行するため、ほとんど無輸血で可能である

★スタンフォードA型大動脈解離では全弓部置換を標準として根治性を高めている。心臓血管外科手術症例としては最も困難な手術とされる胸腹部大動脈瘤再手術症例に対しては、2-day Procedureにより3例すべてを救命した実績がある

★入院期間は心大血管28日、末梢血管14日、下肢静脈瘤は5日のクリニカルパス、内シャント形成、下肢静脈瘤硬化療法はデイサージャリーで入院不要、随時可能

★11年度の胸部大動脈瘤ステントグラフト5例、腹部大動脈瘤ステントグラフト25例の実績があり、今後さらに急速に増加傾向、11年のバスキュラーアクセス形成は155例。06年から当科で開発した新しいバスキュラーアクセス形成法である上腕動脈表在化+伴走静脈内シャント法で多数のアクセス困難症例を救済している。

医療設備

心血管造影2台、MDCT 2台、3.0テスラMRI 2台、RIガンマカメラ2台、超音波診断装置8台、PWV 2台、人工心肺、PCPS、IABP 4台、人工呼吸器20台、ICU 10床、CCU 6床。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

腎炎・ネフローゼ症候群、急性および慢性腎不全、透析治療やその他の血液浄化療法など、腎臓病や血液浄化療法全般に対処可能な地域基幹病院である。日本腎臓学会研修施設・日本透析医学会教育関連施設の指定を受けている。

症例数

★慢性糸球体腎炎・ネフローゼ症候群・急性腎不全に対しては、基本的に腎生検を行い、治療方針を決定。年間の腎生検は50~60例程度で、ステロイド剤をはじめ、各種免疫抑制剤などの併用をエビデンスに基づき行っている

★併設の健診センターからは早期腎症例が、隣接する周産期センターからは腎炎合併妊娠や妊娠中毒症例が、隣接するこども病院からは小児から成人へ移行する腎炎例が紹介され、症例によっては筑波大学・東京医科大学と連携をとりながら加療している

★週1回、入院患者および透析患者のカンファレンスを医師、看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー、技師参加のもと開催し、より良いチーム医療を目指している。保存期腎不全の食事療法・食事指導を積極的に行い、透析療法導入までの期間の延長を目指している

★年間の透析導入は70例前後で、維持透析は約90人(腹膜透析も施行中)行っているが、年間約15,000件の維持透析のうち約1~2割の患者さんは心疾患・脳血管疾患・シャントトラブルなどの合併症のため近医からの紹介入院例で、常に近隣の透析施設からの緊急入院に備えられるように努力している

★シャント造設は年間40例前後、内シャント拡張術は年間100例前後、血漿交換をはじめ顆粒球除去療法やエンドトキシン吸着療法などの各種吸着・除去や持続濾過透析を除く血液浄化療法は年間延べ150件以上と例数も豊富である

★循環器内科・外科においては透析患者のPTCAやロータブレーター、冠血管バイパス術などを積極的に行っている。

医療設備

CT、MRI、RI、DSA装置、超音波装置、血液透析装置、血液ろ過透析装置、緩徐式血液ろ過透析装置、血漿交換装置、LDL吸着装置、骨塩定量装置。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

当科では、前立腺癌、膀胱癌、腎癌などの悪性腫瘍のほか、前立腺肥大症、尿路結石、感染症、尿失禁、男性機能障害、小児泌尿器など泌尿器科診療全般を行っている。特に浸潤性膀胱癌の膀胱温存療法には積極的に取り組んでいる。治療方針の決定にあたっては、患者様の病気の状態をくわしく調べ、ご本人の年齢、全身状態や病気に対する考え方をもとに、ご本人ならびにご家族と治療方法を相談するようにしている。

症例数

月平均外来延べ受診数は約2,500人、年間延べ入院数300人、年間手術件数約200件

前立腺癌=総合健診センターとの連携により早期癌の発見に努めている。治療は根治的前立腺全摘除術、放射線療法、内分泌療法、待機療法など患者様個々の状況に応じた治療が可能である。内分泌療法が無効となれば化学療法を行うことができる

膀胱癌=非浸潤性膀胱癌には経尿道的切除と膀胱内注入療法を行っている。浸潤性膀胱癌には標準的治療である膀胱全摘除術を原則とするが、大きさが3cm以下の単発腫瘍であれば、筑波大学方式による動注化学療法と放射線治療を用いた膀胱温存療法を行うことも可能である。本治療法では約80%の患者様において膀胱が温存され、膀胱全摘術と同程度の生存率が報告されている

腎癌=早期癌の場合、原則として腎部分切除術または根治的腎摘除術を行うが、高齢者や合併症のため手術が困難な場合、大きさが3cm以下であればラジオ波治療も可能である。進行癌に対しては、分子標的治療薬を使用する。腎摘除術は鏡視下手術を行っている

前立腺肥大症=薬物療法および手術療法が主体であるが、両者の長所と短所を説明し、治療法を選択していただいている

尿路結石=体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を中心に、内視鏡的治療も行っている。前立腺肥大症および尿路結石には、レーザー治療を行っている。

医療設備

MRI 2台、CT2台、DSA、シンチグラフィー、ESWL、リニアックほか
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

整形外科

分野

整形外科

特色

骨折をはじめ整形外科全般に広く対応しているが特に関節疾患、脊椎脊髄疾患を各部長が専門としているため、これらの紹介での症例が多い。待機手術はクリニカルパス、自己血使用を基本としている。地域医療支援病院につき大腿骨頚部骨折症例はなるべくベッドの許す限り受け入れ、地域連携パスを使用している。

症例数

年間手術件数は約900件

★変形性股・膝関節症によって歩行障害をきたした方に対する人工関節置換術の症例は年間80件で、いずれもMIS(最小侵襲手術)で行っている。股関節は仰臥位によるDAA(前方進入方)または前外側進入法で、筋腱切離を行わないので術後脱臼の危険性が非常に少なくなっている。12年前から主に骨温存型ステムを使用している。人工膝関節置換術もMISなので術後の痛みが少なく、可動域訓練がスムーズに行える。遠方からの方も多く、手術後は紹介医に戻って頂いているが年に1〜2回の経過観察は必要である。長期経過観察例や再置換術依頼症例も多くなり、骨欠損に対しては院内ボーンバンクを利用して対応している。膝関節では内側のみの変形症であればできる限り高位脛骨骨切り術を行っているが骨壊死には片側置換も行っている

★主任部長は99年から新潟アルビレックスのチームドクターの一員であり、プロスポーツにも関わっている。膝半月板、前十字靱帯(ACL)損傷に対する関節鏡視下手術(約50件)も施行しており、膝ACL損傷に対する再建術式は膝屈筋腱を使用した2ルート法である。肩関節についても肩関節不安定症や腱板断裂などに対し可能な限り鏡視下手術を行っている

★脊椎手術は年間約280件で、頸椎症性脊髄症、後縦靱帯骨化症に対する頸椎椎弓形成術の症例数も多く、10年以上の長期成績も良好な成績をあげている。腰椎椎間板ヘルニアに対しては保存療法が第一選択だが、絶対・相対的適応に応じて手術を選択、若年者には経皮的髄核摘出術なども施行している。腰椎変性すべり症、腰部脊柱管狭窄症などの腰椎変性疾患に対しては個人の年齢、活動性に応じて除圧と固定を選択しているが症例により低侵襲のMILD法も用いている。関節リウマチや人工透析による破壊性脊椎症などの骨粗鬆症が強く困難な症例にもなるべく対応している

★関節リウマチについては専門医が2人おり、まずは早期診断したのち早期治療としてMTXや生物学的製剤も使用し、関節破壊防止に努めている。手術が必要な症例でも各関節専門のスタッフがいるので分野ごとに対応している。茨城県ドクターヘリの基地にもなっているため多発外傷も多く、開放骨折などへの創外固定を用いた緊急手術が増えている。重症例はICU管理で対応している

★主任部長はリハビリ部長も兼務しており、PTやOTなどのリハビリスタッフもなるべく手術に参加し、個々の症例の状況が把握できるシステムとしている。また、地域開業医師も交えての検討会を毎月(第2火曜日)医師会会議室にて開催し、まれな症例のプレゼンに加え、紹介患者の手術結果などを提示し、症例の情報を共有している。

医療設備

MRI 2台(3T&1.5T)、CT 2台、RI、電気生理学的検査、DEXA(骨密度測定器)など。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

形成外科

分野

形成外科

特色

形成外科が担当する分野は、皮膚皮下腫瘍、先天奇形、顔面外傷、手指の外傷などと広範囲に及ぶ。当院は水戸市ドクターカーや茨城県ドクターヘリの基地病院となっており、随時外傷に対応している。

症例数

11年度の新患総数は1,523人で、年間手術件数は手術室で施行したものに限ると、毎年外来入院合わせて約650~700件(うち入院手術は200件前後)

★手術は、皮膚・皮下腫瘍摘出などから手指の切断再接合術まで、形成外科領域全般に及ぶが、3次救急病院であるという性格上、顔面(挫創や顔面骨骨折)や、手指の外傷(骨折、腱・神経断裂、切断等)が比較的多く、小児の先天奇形(唇裂、口蓋裂、多指症、合指症、耳介奇形等)、外傷・手術後の瘢痕拘縮やケロイド、熱傷、褥瘡など、幅広く対応している

★またリハビリ科と連携し、外来で口蓋裂の言語指導を行ったり、手指の外傷後のリハビリ指導や、入院患者のADL(日常生活動作)の向上など、お互いに情報交換しながら治療を行い、患者の機能改善や、早期退院に向けて、積極的な取り組みを行っている

★さらに近年、下肢の血流障害を伴う人工透析患者や糖尿病患者の(閉塞性動脈硬化症や糖尿病性壊疽による)足趾壊死の治療も行っている。術前に皮膚灌流圧(SPP)などで下肢の血行を評価し、循環器内科などと連携して血行再建を行うことで、疼痛の軽減を図り、また切断部位を縮小し、可能な限り下肢を温存できるように努力している。

医療設備

MRI、CT(3DCT)、手術用顕微鏡、皮膚灌流圧測定。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

小児科

分野

小児科

特色

地域小児医療の2次病院として機能していて、365日24時間、紹介患者の診療.入院とかかりつけ患児の救急に対応している。高次医療が必要な場合には隣接する茨城県立こども病院との連携がスムーズである。紹介患者の状態が安定すればかかりつけ医に戻すなど、病診連携にも積極的である

★外来では、頭から足先まで全身をていねいに診察し、保護者の話をよく聞き、わかりやすく説明することを心がけている。「よく熱を出す」「かぜ症状のくりかえし」「腹痛や頭痛の反復」「ゼーゼー、ゼコゼコ」「けいれん(ひきつけ)」などをはじめ、「だるそうで元気がない」「あまり食べてくれない」「おねしょがなおらない」「慢性の便秘」など育児の悩みの相談にもじっくり時間をかけている。抗生剤などの薬剤は必要最小限とすることに努めている。予防接種は同時接種を推進している

★我流におちいらず、2次病院としての医療水準を保持するために、国内外の文献や学会参加などで日常の勉強や研鑽に努めている。

症例数

年間入院数は600~650人。夜間、休日などの時間外入院が30%。肺炎、気管支喘息などの急性疾患の入院が主である。平均在院日数は5日。1日平均外来患者は約40人でてんかん、気管支喘息などの慢性疾患の患児が多い。

医療設備

MRI、CT、心エコー、腹部エコー、脳波など先進設備が備わっている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

眼科

分野

眼科

特色

当院は恩賜財団として公的病院に位置づけられ、県の医療の中核を担っている。眼科では眼科診断・治療・手術全般が可能(角膜移植の一部、黄斑変性に対する光線力学的治療、レーザー屈折矯正手術:LASIK等は不可)。当院は茨城県周産期母子医療センターを併設しているため麻酔科医が数多く常駐しており、緊急手術、全身麻酔下での手術に安全に対応できる。隣接する茨城県立こども病院と連携して小児・低出生体重児の診療を行っている。

症例数

年間約600件の手術。白内障500件、網膜硝子体60件、緑内障20件、その他眼瞼手術、小児斜視、涙嚢鼻腔吻合術など

★白内障手術は片眼2泊3日の入院治療で対応しており、日帰り手術は眼瞼など小手術のみとしている。白内障手術後の最も重篤な術後合併症である術後感染は、最近5年間白内障2,500眼手術後の発生は0件である。緑内障手術は症例に応じて濾過手術、流出路再建術を施行。近隣施設ではあまり施行されない小児、眼窩、涙道手術も行っている。裂孔原性網膜剥離の手術成績は02年~10年の間で手術件数合計180件、初回復位率91%、最終復位率98%、術式の内容は強膜内陥術56%、硝子体手術44%である

★尿病網膜症では痛みが少ないパターンスキャンレーザーによる網膜光凝固術が可能。ぶどう膜炎ではベーチェット病に対して内科医と連携してレミケードによる治療が可能である。

医療設備

ハンフリー視野計、3次元光断層撮影装置(OCT)、角膜形状解析、角膜内皮撮影装置、マルチカラーレーザー光凝固装置、ヤグレーザー装置、眼底・蛍光造影撮影カメラ、白内障硝子体手術装置(アキュラス)、手術用顕微鏡(ツァイス社)他。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

当科では常勤歯科医師2人、常勤歯科衛生士1人、非常勤歯科衛生士2人、歯科用ユニット3台で診療に従事してる

★治療内容は、開業歯科医院では治療が困難な入院患者、心疾患や脳血管障害など有病者に対する歯科治療、あごの周囲や口の中にできた粘膜疾患、腫瘍、嚢胞病変、親知らずや埋伏歯の抜歯、歯性感染による炎症性疾患、顎関節疾患、お口の中の乾きや舌の違和感、歯の外傷やアゴの骨の骨折、口腔癌術後の顎義歯や失った歯の部位に対するインプラント治療など外科治療を中心に診療を行っている

★また、こども病院が隣接しているため、小児血液腫瘍科と連携を取り小児白血病患者の骨髄移植前後の口腔管理を行っている

★その他に心内膜炎患者における感染源精査や弁膜疾患などの心臓外科手術前、腎疾患など大量ステロイド療法前、癌における化学療法前、骨髄腫、乳癌、前立腺癌の骨転移、骨粗鬆症に対するビスフォスフォネート製剤使用中または使用前の口腔内感染巣精査および治療前後を通した口腔管理を院内各科の先生と連携を取り行っている

★口腔癌患者に対しては、当科で対応困難な場合は筑波大学附属病院歯科口腔外科と連携し、治療の依頼と術後のフォローを行っている。

症例数

11年の外来新患患者数は1,981人、紹介患者数は879人。外来手術症例は埋伏智歯抜歯が多く328件、口腔腫瘍摘出術31件、歯根嚢胞摘出術31件、粘液嚢胞摘出術15件、インプラント手術件数35件。入院患者数は135人、中央手術件数は111件。智歯や嚢胞、良性腫瘍の手術に関しては患者さんの希望をもとに短期入院下で全身麻酔下での手術を施行してる。

医療設備

CT、MRI、超音波エコー。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

地域医療の中核病院として皮膚科開業医からの紹介患者が多い。体表および粘膜の目に見えるもの、手に触れるものを一手に引き受けている。特にアトピー性皮膚炎、薬疹、食物アレルギー、脱毛症、悪性腫瘍が多い。一般外来の予約制なし。

症例数

10年の年間外来患者数は延ベ14,973人(うち新患数2,671人、紹介患者数601人、紹介率50.0%)。入院患者数370人、1日平均入院患者数11.7人。生検・切除など件数432件(うち生検件数247件)、レーザー件数61件

★重症例を含めたアトピー性皮膚炎の基本的治療は、皮膚の保湿、病状に応じたステロイド剤の外用、増悪因子の除去である。外用指導、生活指導を積極的に行っている。民間療法は禁止しないが当院の治療との併用が原則。治療は外来通院が基本であるが、二次感染を併発し増悪して入院となる場合もある(同年16人)

★乾癬はステロイド軟膏、ビタミンD3軟膏、PUVA療法、チガソンやシクロスポリン内服など。PUVA-bath目的の入院治療も施行。難治例や関節症合併例には生物学的製剤を積極的に導入中

★脱毛症はSADBE免疫療法を取り入れ、80%前後の発毛率の実績もある

★悪性腫瘍に対しては、生検結果をもとに切除・植皮術、化学療法、放射線療法などを症例ごとに検討

★色素性疾患(青アザ、シミなど)に対するレーザー治療は97年4月より、赤アザ(単純性血管腫、毛細血管拡張症など)や苺状血管腫に対するレーザー治療は98年4月より開始

★ニキビ・シミに対するピーリングも施行中

★薬疹、接触皮膚炎、光線過敏症、食物アレルギー、口腔アレルギー症候群、食物依存性運動誘発アナフィラキシーなどの診断ために皮膚生検・パッチテスト・プリックテスト・光線過敏症検査・血液検査・運動誘発試験などを積極的に行っている。いずれの疾患においても、定期的に根気よく通院することが大切。

医療設備

紫外線照射装置(UVA、UVB)、炭酸ガスレーザー、Qスイッチ付きアレキサンドライトレーザー、色素レーザー。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・脳動静脈奇形・モヤモヤ病など)、脳腫瘍(良性・悪性)、頭部外傷(急性・慢性期)、機能性疾患(三叉神経痛・片側顔面けいれん・てんかん)、小児疾患(水頭症・先天奇形)、炎症性疾患(髄膜炎・脳膿瘍)など、脳・神経疾患のほぼ全域を対象に24時間体制で臨んでいる。07年4月から救命救急センターの開設により重症な脳卒中や頭部外傷の症例が増加している。10年4月から筑波大学脳神経外科の関連病院となり、大学との連携強化により診療体制の更なる充実に努めている。

症例数

病床数は25床(5東病棟)、年間入院患者数(11年は430人)のうち約半数を脳梗塞などの脳卒中急性期症例が占める。平均在院日数:18.5日

★脳血管障害の治療では、早期リハビリテ-ション療法(PT・OT・ST)を導入して、四肢の麻痺、言語障害、嚥下障害の回復を促し日常生活の自立に努めている。またリハビリテーション療法の継続が必要な患者さんでは、回復期病院と連携し早期の転院に努めている(地域連携パス使用)。家庭内復帰が困難な患者さんについてはソーシャルワーカーを介し患者・家族が満足できる転院や老健施設入所などを心がけている。脳梗塞、慢性硬膜下血腫については、クリニカルパスを用いて治療内容・経過・退院についての情報や基準を明示して、患者・家族の病気や治療・予防への理解に努めている

★手術件数(11年)110件。脳腫瘍摘出・生検5、脳動脈瘤クリッピング17、慢性硬膜下血腫41、脳神経手術(三叉神経痛など)1、奇形・水頭症6、血管内手術(脳動脈瘤コイル塞栓)2などであった

★放射線治療はリニアックを用いている。00年から定位放射線治療が可能となった。ガンマナイフ治療については水戸ガンマハウスに依頼している。主な対象疾患は、転移性脳腫瘍や脳動静脈奇形

★血管内治療(脳動脈瘤・脳動静脈奇形・硬膜動静脈廔に対するコイル塞栓術、内頸動脈狭窄症に対するステント留置など)が必要な症例は、筑波大学脳血管内治療グループと提携、当院で治療している。

医療設備

MRI(3T・1.5T)、ヘリカルCT、SPECT、リニアック。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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