JA北海道厚生連 札幌厚生病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

JA北海道厚生連 札幌厚生病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

当院の消化器科は第1消化器科(胃腸)、第2消化器科(胆膵)、第3消化器科(肝臓)の3分野に細分化され、各々が高い専門性を持って診療に当たっている。また09年4月から、IBDセンターを開設し、約900人のIBD(炎症性腸疾患)患者の治療を行っている。消化器科合同の抄読会、各科別の症例検討会に加え、08年4月からがん拠点病院の認定を受け、外科・放射線科・病理科等との合同のキャンサーボードを毎週行い、個々の症例に対して最善の治療法選択に努めている。炎症性腸疾患、肝疾患は治療が長期に及ぶ疾患が多いため、患者啓蒙の目的でオリジナルの各種パンフレットの作成、および定期的に「クローン病教室」「肝臓教室」を開催している。

症例数

第1消化器科=診断関連では、内視鏡を用いた手技が主でEGD(上部消化管内視鏡)8,106件、CS(大腸内視鏡)5,463件、上部消化管EUS 152件、最近展開の著しいCE(カプセル内視鏡)89件、DBE(ダブルバルーン小腸内視鏡)85件などで、計13,905件を数える。治療関連では、下部消化管内視鏡切除(摘除)術(EMR+ポリペクトミー+ESD)567件、上部消化管内視鏡切除(摘除)術(ESD+ポリペクトミー+EMR)139件、APC 177件などの順で計942件の内視鏡治療を行い、総合的には道内でもトップクラスの件数を行っている。IBD症例に対しては、抗TNF-α抗体治療を積極的に行い、さらに多数の新薬の治験にも参加している

第2消化器科=対象とする疾患は膵胆道疾患で、その中でも悪性疾患の割合が非常に高い。入院患者数では膵がん、胆のう結石・胆管結石、胆管がん、慢性膵炎、胆のうがんの順であり、特に膵がんが多い。膵がんは早期診断が重要であり、内視鏡や画像診断を積極的に行っている。非手術適応の膵胆道がんに対しては、全身化学療法あるいは放射線併用の動注化学療法を施行し、生命予後の改善に効果を挙げている。膵の良性疾患では、慢性膵炎の早期診断のために超音波内視鏡検査(EUS)を積極的に施行している。慢性膵炎膵石症には、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡的切石術療法、膵管狭窄に拡張療法やステント留置術を行い、急性膵炎では仮性膵嚢胞に対し積極的な内視鏡的ドレナージ治療を行っている

第3消化器科=肝疾患、なかでも肝炎、肝硬変、門脈圧亢進症、肝がんが主な対象疾患となっている。急性肝炎や新たな慢性肝炎は減少しているが、肝硬変・肝がんはいまだに増加を続けている。慢性肝炎の治療はB型では核酸アナログ治療を中心に行っており、現在約500例に対し核酸アナログ製剤投与を行っている。C型ではPEG型IFN+リバビリン併用療法の登場により大幅に治療成績が向上しており、症例数も増加している。08年度はIFN+リバビリン併用療法を106例、IFN単独療法を15例に行っている。食道・胃静脈瘤・直腸静脈瘤に対しては内視鏡的硬化療法(EIS)あるいは結紮術(EVL)を143例、BRTOを26例、症例ごとに治療法を選択し行っている。肝がんの新規症例数はいまだに年々増え続けており、08年度は115例で治療内訳は経皮的治療25例、手術39例、動脈塞栓術32例、動注化学療法16例、その他3例である。肝がん再発例に対する治療は経皮的治療111例、手術18例、動脈塞栓術177例、動注化学療法16例である。高度進行肝がんに対しては放射線照射・化学療法・インターフェロンの三者併用療法を自主研究として施行している。また肝疾患の全領域にわたり、新薬の治験に積極的に取り組んでいる。

医療設備

MDCT、IVR-CT、MRI、電子ファイバースコープ(上・下部消化管)、ダブルバルーン小腸内視鏡、カプセル内視鏡、特殊観察内視鏡(拡大、NBI等)、超音波内視鏡、ECUDS、カラードプラ超音波装置、ESD関連器具、RFA装置、DSA装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

外科

分野

消化器・一般外科

特色

消化器(胃、小腸、結腸、直腸、肝臓、胆嚢、膵臓)の各疾患に対して臓器別に診療の中心となる専任医師をおき、外科学会、消化器外科学会、臨床外科学会、胃癌学会、肝胆膵外科学会、肝癌研究会、大腸肛門病学会、大腸癌研究会、内視鏡外科学会、癌治療学会などの全国学会に演題を発表し、診療レベルの向上に努めている。悪性疾患の手術症例が多く、侵襲の高度な手術や長時間の手術が増加しているが、肝切除も含めほとんどの手術は無輸血で行われている。内視鏡下外科手術は、腹腔鏡下胆のう摘出術だけではなく、幽門側胃切除術・胃全摘術、脾摘出術、肝切除術、結腸切除術・直腸切除術など適応を決めて実施している。

症例数

08年度の年間手術症例数は930例で、このうち胃・十二指腸疾患が193例(悪性137)、下部消化管が240例(悪性167)、肝疾患が77例(悪性72)、胆道疾患が187例(悪性19)、膵臓疾患が32例(悪性26)であった

胃がん=年間手術例数は130~150例。手術術式は幽門側胃切除または胃全摘を施行する場合が多い。腹腔鏡下胃切除の割合は60~70%である。腹腔鏡下胃切除の適応基準は早期がんおよび術前に明らかなリンパ節転移がない3cm程度までの大きさの進行がんとしている。それ以外は原則的に開腹手術で手術を施行している。92年1月から94年8月までの胃がん手術成績(5年生存率)はStageIA:99.5%、IB:97.2%、II:73.4%、IIIA:43.4%、IIIB:21.0%、IV:15.6%である

大腸がん=年間の大腸がん手術症例数は150例程度で、腹腔鏡手術は30%くらいである。腹腔鏡手術の適応はStageIIまでの症例としている。94年から03年の間のStage別の5年生存率は、結腸がんStageI:95.7%、II:87.6%、IIIa:81.6%、IIIb:63.9%、IV:13.8%、直腸がんStageI:85.3%、II:82.9%、IIIa:79.2%、IIIb:45.0%、IV:17.9%である

肝がん=年間手術例数50~70例。肝予備能をGSAシンチなどで評価して慎重に術式を決め、症例によっては術前に門脈塞栓を行うことで積極的に切除適応を拡大している。消化器内科、放射線科と協力し、腫瘍の進行度や部位、肝予備能の違いに応じて肝切除以外にIVR、RFA(ラジオ波焼灼療法)などの経皮的治療、放射線照射などを駆使して個々の症例に最良の治療を提供できるよう目指している。85年1月から03年3月の大腸がん肝転移切除88例の生存率は3年生存率59%、5年生存率43.4%。肝細胞がん切除例のStage別5年生存率はStageI:96.9%、II:83.2%、III:59.3%、IVA:25.7%、IVB:0%である

胆膵がん=胆膵の腫瘍性疾患の手術数は年間60例程度である。過去3年間では、膵頭十二指腸切除術が80例、尾側膵切除術が45例、胆管切除や拡大胆嚢摘出術などが37例に施行された。01年から05年までの通常型膵がん65例の1、3、5年生存率は、それぞれ87.7%、46.2%、34.0%で、進行度別の5年生存率は、I・II:83.3%、III:31.7%、IVa:36.7%、IVb:9.1%であった

化学療法など=当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されており、がん治療認定医、がん薬物療法認定薬剤師、診療録管理にかかわる専任者などが協力して消化器がんに対する化学療法を積極的に行っており、多くの多施設共同研究トライアルにも参加している。また、上部消化管、下部消化管、肝臓、胆膵のそれぞれにつき週1回のCancer Board(がん症例検討会議)を行い、他科の医師とともに外科手術以外の治療法も含めて検討をしている。セカンドオピニオン外来は外科では行っていないが、当院の消化器科医師が担当している。

医療設備

MRI、CT、ヘリカルCT、DSA、ドプラ超音波、腹腔鏡下手術装置、内視鏡などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

外科(呼吸器外科チーム)

分野

呼吸器外科

特色

原発性肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、嚢胞性肺疾患などを中心に治療を行っている。当院は札幌市内に8カ所ある厚生労働省指定の「がん診療連携拠点病院」の一つであり、肺がんを中心とした呼吸器悪性疾患の治療に特に力を注いでいる。肺がんの治療方針はEBM(科学的根拠に基づく医療)に沿って臨床病期I~II期およびIII期の一部には手術を行い、必要に応じて術前術後薬物療法を含めた集学的治療を行うのが基本である。またキャンサーボードと呼ばれる呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科、病理検査科など専門の異なる複数の医師による症例検討会議が毎週行われており、その中で個々の症例について進行度だけではなく、がんの組織学的特性、年齢、全身状態(PS)、併存疾患の有無や程度等を総合的に判断して最適な治療が選択される。手術は進行度I(A)期に対しては胸腔鏡下肺葉切除を基本としており、症例によって開胸手術も選択し、気管支形成術、隣接臓器合併切除などの拡大手術も行う。小型末梢肺がんには、肺部分切除や区域切除などの積極的縮小切除も考慮している。日本呼吸器外科学会指導医・専門医が常勤し、呼吸器外科専門医合同委員会認定修練施設、日本がん治療認定医機構認定研修施設などに認定されている。

症例数

年間の呼吸器外科手術件数は約60例、このうち肺悪性腫瘍手術は約40例。原発性肺がん切除例の治療成績(5年生存率)は、切除症例全体で76.2%、病期I期は85.2%。術後平均在院日数(胸腔鏡下肺葉切除)は10日。手術関連死亡率は0.98%(03~09年)。

医療設備

MDCT、HR-CT、MRI、シンチグラフィ、血管造影検査装置、胸腔鏡手術器具(ハイビジョン式)、超音波凝固切開装置、気管支鏡、放射線治療装置(定位照射を含む)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

前立腺がん検診およびPSA(前立腺特異抗原)による前立腺がんの早期診断と治療を行っている。特に我々が日本で初めて報告した、テンプレートを使用した前立腺多数箇所生検は高く評価されており、前立腺がんの発見率が飛躍的に向上した。最近ではMRIによる前立腺がんの診断にも力を入れており、MRIでがんの疑われる部位からテンプレート生検で正確に組織を採取することにより、前立腺がんの発見率は最近1年間では6割を超えている。他の病院で何度も前立腺生検を行ったががんを発見できないという患者さんが紹介され、当科でがんと診断されることが多くなっている。

症例数

外来患者数1日平均83人。手術件数年間330~350件。体外衝撃波結石破砕術(ESWL)年間250~300件

★09年の主な手術は、腹腔鏡下副腎摘出術11件、腎(尿管)悪性腫瘍手術33件、腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術4件、膀胱全摘術4件、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術(TUR-Bt)52件、経尿道的前立腺手術(TUR-P)22件、前立腺全摘除術35件などである

★悪性度の低い早期前立腺がんに対しては、手術を行わず密封小線源治療を行って、今のところ全例再発は認めていない。高齢の膀胱がん患者さんで膀胱温存を希望された場合には膀胱温存療法(化学療法+放射線療法)を行っている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、3次元CT、RI、ESWL、リニアック、密封小線源治療など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

北海道厚生連の中核病院であり、がん拠点病院に指定されている。分娩・婦人科疾患・生殖補助医療と、すべての分野を診療範囲とし、特に婦人科疾患は悪性腫瘍治療や良性疾患の腹腔鏡手術に力を入れている。12年には生殖補助部門・外来化学療法室・人間ドック等検診部門・手術室の機能拡張や緩和ケア病棟の新設が予定されている。

症例数

08年度手術総数339件(流産手術を除く)。化学療法61例。分娩数212例。体外受精25例であった。悪性腫瘍は子宮頸がん25例、子宮体部がん21例、卵巣悪性腫瘍10例、その他2例である。香城主任部長着任以来5年が経過していないので、現体制での5年生存は報告できない。進行子宮頸部がんでは手術可能例には広汎子宮全摘、切除不能例には放射線・化学同時併用療法、子宮体部がん・卵巣がんは手術・化学療法を主に施行し、日本婦人科腫瘍学会の治療ガイドラインに基づき治療方針を決定している。年齢・合併症等でアレンジを必要とする症例では十分なリスク等を説明のうえ、患者にあった選択をしている。腹腔鏡・子宮鏡等の内視鏡手術は118例(子宮全摘・卵巣腫瘍・子宮筋腫核出等)で全体の1/3以上を占め、可能な症例では安全性に問題のない限り鏡視下手術を選択している。

医療設備

CT、MRI、リニアック・RALS等放射線治療、アルゴン・ヤグ・炭酸ガス等レーザー、3D・パワードプラ等超音波装置、腹腔鏡・子宮鏡あり、術中迅速病理診断可能。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

小児科

分野

小児医療

特色

小児の消化器疾患全般にわたり専門的な医療を実施している。とくに、ヘリコバクター・ピロリ感染症、消化性潰瘍、胃炎、胃食道逆流症、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、大腸ポリープ、急性膵炎、ウイルス性肝炎などを多く扱っている。また、今野主任部長は日本血液学会指導医でもあり、血友病、血小板凝固異常症、貧血などの診療にもあたっている。佐藤部長は小児内分泌患者の診療にあたっている。

症例数

上部内視鏡検査を1年間に30~50例施行している。ヘリコバクター・ピロリ感染症の場合には疾患、年齢により除菌治療を行っている。最近は胃食道pHモニタリング検査にて胃食道逆流症の診断を行い、その治療を行っている。20年前より炎症性腸疾患(IBD)の診療をしており、これまでに潰瘍性大腸炎患児71例、クローン病36例の治療を行っている。今野主任部長は「小児クローン病治療指針」作成ワーキンググループの代表として指針案を報告。小児の血便の精査も行い、この20年間に50余例の大腸ポリープの患児の内視鏡的ポリペクトミー(ポリープ切除術)を全例合併症なく安全に施行した。輸血後や母子感染のC型肝炎のインターフェロン治療も行っている。血液疾患としては、血小板減少性紫斑病、血友病、血栓性血小板減少性紫斑病、先天性溶血性貧血、鉄欠乏性貧血などの患児の治療を行っている。また、成長ホルモン分泌不全性低身長症、糖尿病、甲状腺疾患、思春期早発症、ターナー症候群等、多くの内分泌疾患の患児が定期的にフォローされている。

医療設備

MRI、CT、超音波検査、ABR、脳波、呼吸機能、DEXA。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

特定の分野に偏らず皮膚科全般にわたり幅広く診療しており、女性医師による診察希望の患者さんにも対応している。対象疾患は水虫から皮膚がんに至るまでを扱い、重症度あるいは緊急性が高い患者に対しては積極的に入院治療を行う一方、皮膚がん患者に対しては終末期まで当院での治療を心がけている。手術は火曜から金曜まで毎日行っている。当院は札幌医科大学の教育関連病院として、医学生の臨床実習および皮膚科医を目指す研修医の教育・指導も担っている。

症例数

08年の実績は年間外来患者数約20,000人(1日患者数約82人)で外来診療は、午前は2人の医師が、午後は1人が外来診療に回り、外来以外の医師は手術や病棟業務を行っている。年間入院患者数は175人(1日平均5人)であり、入院対象疾患は帯状疱疹、良性および悪性腫瘍手術、水疱性類天疱瘡を中心とする水疱症、蜂窩織炎や丹毒、薬疹・中毒疹、皮膚がん(悪性黒色腫、悪性リンパ腫など)の検査・治療入院、各種原因による下腿潰瘍、皮膚がん患者の終末期対応などである。年間手術件数は354件(外来手術295件、入院手術59件;局所麻酔324件、全身麻酔30件)で、手術の内訳は、良性腫瘍が表皮嚢腫(粉瘤)、脂漏性角化症、色素性母斑、脂肪腫などが多く、悪性腫瘍は基底細胞がん、扁平上皮がん、悪性黒色腫、乳房外パジェット病などである。さらにニキビ痕の気になる患者さんに対しては、ケミカルピーリングを適宜希望に合わせて実施している。毎週火曜に院内の褥瘡チーム(皮膚科医師、WOC看護師など)による病棟回診を行い、入院患者の褥瘡に対する早期対応に心がけている。

医療設備

ダーモスコピー、炭酸ガスレーザー、低出力レーザー他。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

第2内科(血液・一般内科)

分野

血液内科

特色

悪性リンパ腫、白血病、骨髄腫などの血液悪性腫瘍の化学療法が中心であるが、高齢者が多いため、QOL(Quality of Life:生活の質)を大事にして診療している。

症例数

血液内科の入院患者は20人強で、年間延べ入院患者数は150人前後である。悪性リンパ腫が最も多く約70人、急性白血病、慢性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫がそれぞれ5人前後で、血液悪性腫瘍患者が入院患者の60%強を占めている。他に膠原病や不明熱などが10%程度である

★悪性リンパ腫は、一般的な(R)-CHOP療法が多いが、バーキットリンパ腫などではCODOX-M/IVACなどの強力な治療も選択している。また濾胞性リンパ腫では寛解の患者に対しリツキサンの維持療法も選択肢とし、患者の希望により施行している。造血幹細胞移植が必要な症例は、北海道大学第3内科、血液内科と連携しており、年間数例の移植を大学病院に依頼している。悪性リンパ腫全体の5年生存率は60%である

★急性白血病の治療は、日本成人白血病研究グループ(JALSG)に参加し、そのプロトコールに基づいた化学療法を行っている。寛解率は67%で3年生存率は68%であるが、症例数が少ないため評価は困難である

★慢性骨髄性白血病症例では、グリベックを用いた分子標的治療により、分子遺伝学的寛解を目指した治療を行っている。ほぼ全例が細胞遺伝学的寛解に導入されており、良好な成績である

★骨髄異形成症候群では高齢者が多いため、蛋白同化ホルモンやキロサイド少量療法が主となり、QOLを考慮して治療している。現在のところ、外来化学療法は当科では実施していない。

医療設備

無菌室1床(1~2年後に3床に増床予定)、血液病床20床。CT、MRI、放射線治療装置など血液診療に必要な機器はほとんど備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

外科(乳腺外来)

分野

乳腺・内分泌外科

特色

検診センター、外来検診では安達部長を筆頭に外科医9人(精中委認定読影医)により精度の高い検診を行い、精査治療に関しては専門医を中心に病棟外来看護師・化学療法外来・理学療法士・病理部・放射線科・緩和ケア認定看護師によるチーム医療が行われている。

症例数

初発乳がんの取り扱い数は年間約60例。術前診断には総合病院の特色を生かして、放射線科・婦人科等の協力により万全を期している。温存術は患者さんの希望を第一に考え、詳細な術前診断により検討するが、十分なインフォームド・コンセントにより無理な温存はしない方針。病診連携により二期的乳房再建も行っている。リンパ節郭清に関しては、術前診断により転移と診断されたものは系統的郭清を、断定できないものに対してはMDCTによるセンチネルリンパ節の検討をもとにセンチネルリンパ節生検を行い、不必要な郭清を回避することにより術後の上肢リンパ浮腫を予防している。術後の上肢可動リハビリに関しても、理学療法士により手術直後から対処している。化学療法はガイドラインに沿って選択しており、術前術後とも、初回入院治療で副作用の程度・推移を確認、以降は外来化学療法室で専任看護師・専任薬剤師と主治医のチームで行っている。ハーセプチン投与期間中の心機能評価も循環器科と連携し、定期的に行っている。術後照射は、放射線科により入院・外来どちらも対応している。進行再発乳がんに対しては病棟・外来の密な連携に、麻酔科・緩和ケア認定看護師も加わり対応している。10年生存率はI期90%、II期80%である。

医療設備

マンモグラフィ、US、MDCT、MRI、シンチグラフィ、放射線治療装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

JA北海道厚生連 札幌厚生病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

JA北海道厚生連 札幌厚生病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。