専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

京都第一赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器センター・消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当院は、地域医療支援病院であると同時にがん診療連携拠点病院であり、消化管、肝臓、胆道、膵臓の消化器全般を診療の対象として、救命救急センターでの急性期医療から癌化学療法・終末期医療まで集学的な診療を行っている。消化器センター内に診察室、内視鏡室、X線透視室、超音波室、処置室など一般診療に必要な設備をすべて統合し、患者さんの院内動線をできるだけ短縮して負担を軽減した中での迅速な診療をモットーにしている。入院診療はクリニカルパスを多用した効率的な診療を行い、平均在院日数も消化器センター内科で13日程度となっている。さらに、各種消化器関連学会の研修指定病院として、多くの研修医、専攻医の教育および学術活動を積極的に推進している。

症例数

外来患者の年間延べ数約39,400人、1日の平均外来患者数は164人、紹介率は63.8%。1年間の入院患者数は約1,930人、平均在院日数12.8日で、内訳は、下部消化管疾患27%、食道・胃・十二指腸疾患25%、肝臓疾患24%、胆道・膵臓疾患20%、その他4%となっている。1年間の各種検査件数は、上部消化管内視鏡検査10,200件、大腸内視鏡検査2,900件、胆膵内視鏡検査390件、腹部超音波検査6,200件、消化管透視520件などとなっている

★上部消化管疾患では、食道静脈瘤に対する内視鏡治療や血管造影手技を応用した治療、早期胃癌や胃ポリープの内視鏡的ポリペクトミー・粘膜切除術などが中心となる。特に、食道癌および胃癌に対する内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)の技術開発に注力しており、多くの紹介症例も含めて年間130例以上の症例を扱っている。また、胃・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ除菌療法、逆流性食道炎に対する長期維持療法なども積極的に行い、好成績をあげている

★小腸・大腸疾患では、以前より炎症性腸疾患の診療に力を注いでおり、クローン病50人、潰瘍性大腸炎110人を現在治療中である。また、潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法も積極的に行い、良好な成績をあげている。大腸のポリープ・早期癌に対する内視鏡治療は年間500例以上行い、内視鏡的粘膜下層切開剥離術も応用している

★肝臓疾患では、ウイルス性慢性肝炎、肝硬変などの治療は外来治療が主体であり、地域の診療所との病診連携を重視して診療している。肝癌や転移性肝癌に対する非外科的治療としては、1年間に血管塞栓術186件、エタノール局注療法およびラジオ波焼灼術も295件行っており、5年以上の生存例も多数みられる

★胆道・膵臓疾患に対する診療では、総胆管結石や閉塞性黄疸、膵石症や膵臓腫瘍に対する内視鏡治療を得意分野としており、近隣の病院との連携のもとに多数の症例を集約して治療している。この領域での内視鏡治療件数は年間250件になる。また、各種最新画像診断機器を駆使して胆道癌や膵臓癌の早期発見にも注力している

★手術不能悪性腫瘍に対する抗癌剤治療や放射線療法も、最新の科学的根拠に基づいて積極的に行っている。極めて予後不良とされてきた膵臓癌に対しても、新しく開発された抗癌剤を積極的に導入し、治療成績も向上している。また、外来化学療法室による通院化学療法も積極的に行っている。

医療設備

電子内視鏡、超音波内視鏡、経鼻内視鏡、カプセル内視鏡、デジタル(カラードプラ)超音波、デジタルX線テレビ装置、マルチスキャンCT、MR(MRCP)、DSA血管造影装置、シンチスキャン、アルゴンプラズマレーザー、リニアック放射線治療装置。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器科

分野

呼吸器内科

特色

病院機能評価適合病院、地域医療支援病院、地域がん拠点病院、京都府基幹災害センター、救急救命センターの指定を受けており、赤十字の精神に基づいて患者様に安心できる最善の医療を提供することを理念としている。地域医療連携に対して積極的に取り組んでおり、長い経過の病気でも日常生活を妨げない医療を行うよう配慮している。特にかかりつけ医からのFAX予約システムにより、健診精密検査から肺癌や難治性疾患の相談にも適宜応えられる体制を組んでいる。肺癌、肺炎、間質性肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支喘息等多様な呼吸器疾患はもちろん、各科の協力により様々な合併症や状態に対応できる総合診療力を有する。

症例数

年間延べ入院患者数は約1,500人。平均在院日数13日。年間新規入院患者数800例以上。うち肺癌300例、肺炎200例、気管支喘息30例、間質性肺炎30例等である。各疾患ごとにガイドラインに基づいた治療を提示し、患者様ごとに個別に対応できる柔軟性を備えている。治験等のような画一的医療は行わない。年間気管支鏡例数は約300例以上、外来癌化学療法は延べ750例以上。呼吸器外科における手術例は年間100例以上、そのうち悪性腫瘍が60例以上(うち胸腔鏡手術が約60%)。肺癌手術例の5年生存率は、I期76%、II期58%、III期30%。

医療設備

ヘリカルCT、MRI、DSA、核医学検査、リニアック、超音波内視鏡・生検、内視鏡的高周波治療、EWS挿入、非侵襲的陽圧人工呼吸。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

腎センター(泌尿器科/腎不全科・腎臓内科)

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科医5人、腎臓内科1人、シニアレジデント3人の9人からなる腎センターとして、一般泌尿器科、内科的腎疾患、電解質異常、末期腎不全、急性血液浄化まで幅広くチーム医療を行っている。泌尿器科領域では、上部尿路癌に対する腹腔鏡手術、尿路結石に対するレーザーと軟性内視鏡を用いたfTULが当科の特色である。がん拠点病院として癌の治療に集学的に取り組んでいる。腎臓内科領域では、保存期の腎不全やネフローゼや腎炎の治療、電解質異常を取り扱っている。他科で手術を必要とする末期腎不全の周術管理、救急で搬送される重症患者の急性血液浄化も行っている。人道と奉仕の精神に基づき患者様にとって安心できる最善の医療を行うことが当院の理念である。

症例数

外来患者数は1日平均60人、1日入院患者数約40人、手術件数:年間約400件

腎・尿管の手術=腹腔鏡下腎摘除術11例、腹腔鏡下腎部分切除術2例、根治的腎摘除術1例、腹腔鏡下腎尿管全摘除術5例、腎尿管全摘除術5例、経尿道的尿管腫瘍切除術1例、腹腔鏡下腎盂形成術2例、腎・尿管の手術は可能な限り低侵襲な腹腔鏡手術で行っている

副腎の手術=腹腔鏡下腹腎摘除術7例(後腹膜腫瘍含む)

膀胱の手術=膀胱全摘術5例(新膀胱2例)、経尿道的膀胱腫瘍切除術92例。症例に応じて膀胱内注入療法、手術、放射線療法、化学療法(全身化学療法、動脈内注入化学療法)を集学的に行い、可能な限り膀胱温存に努める。膀胱全摘の場合の尿路変更は、新膀胱、回腸導管、尿管皮膚瘻造設術を患者様のADL、QOLにあわせて施行

前立腺癌の治療=前立腺全摘12例、前立腺生検120例、治療は患者様の年齢、体力、病期分類、病理組織学的所見(グリソンスコア)、PSA値を考慮した上で前立腺全摘、強度変調式放射線療法(他院紹介)、密封小線源療法(他院紹介)、内分泌療法、待機的療法から選択している

前立腺肥大症の手術=経尿道的前立腺切除術14例、被膜下前立腺摘除術1例

尿路結石の手術=外来通院での体外衝撃波50例、内視鏡手術(経尿道的51例、経皮的11例うち軟性内視鏡施行20例)。fTULを含めた内視鏡的結石治療を積極的に行っている。珊瑚状結石はfTULとPNLを同時施行している

尿失禁の手術=TVT4例、膀胱脱については婦人科に紹介しTVMを施行

陰茎の手術=陰茎癌の手術2例、持続勃起症手術1例

腎不全=当院は24時間体制の救命センターを擁し、急性腎不全、慢性腎不全の増悪、末期腎不全患者の急性疾患など他施設からの紹介が多く症例は多岐にわたる。腎炎、ネフローゼ、保存期腎不全の教育入院、治療を行い、透析導入においては血液透析(HD)、腹膜透析(CAPD)について、患者さんの生活様式と時期にあわせて、患者さんと相談しながら治療法を選択している。CAPDの場合、腹腔鏡による腹膜の変化をもってHDへの移行を考慮している。バスキュラー・アクセスのトラブル症例の紹介に対し、速やかに手術を行っている。透析腎癌は腹腔鏡手術で治療を行い、両側腎癌も一期的に腹腔鏡で手術を施行している

★急性血液浄化は、急性腎不全、多臓器不全、急性肝不全、薬物中毒、急速進行性腎炎、各種膠原病、各種脱髄性神経疾患、コレステロール塞栓症、家族性高コレステロール血症、閉塞性動脈硬化症、潰瘍性大腸炎、天疱瘡などに対し、持続的血液濾過透析、血漿交換、免疫吸着、LDLアフェレーシスなどの血液浄化法を用いて治療を行っている。

医療設備

腹腔鏡手術器具、ESWL、リソクラスト、レーザー、MDCT、MRI、RI、DSA、リニアック、種々の透析および血液浄化器など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

産婦人科・総合周産期母子医療センター

分野

産婦人科

特色

当院は京都府の総合周産期母子医療センターに認定されており、京都の周産期医療のセンター病院として高度周産期医療の提供、周産期救急搬送システムの情報センターとして機能し、新生児・周産期専門医の基幹研修施設でもある。また近畿地区の広域連携拠点病院でもある。一方、地域がん診療連携拠点病院として京都の癌治療の重要な役割も担っている。婦人科腫瘍専門医が3人おり、婦人科病理の専門医と共に専門医制度指定修練施設に認定。そのため多くの婦人科癌の症例を取り扱っており、手術症例数が多いのが特徴であり、婦人科悪性腫瘍の診断・治療には定評がある。

症例数

09年の麻酔科管理の手術症例は709例

子宮頸癌=初期子宮頸癌~上皮内癌・前癌病変である異形成の診断・治療は正確なコルポ診断と細胞診(液状細胞診を採用)・病理診断の下に適切な治療方針を立て、炭酸ガスレーザーを使用した蒸散治療から子宮を温存する頸部円錐切除まで適応基準を設けて施行。妊娠合併例も円錐切除術と頸管縫縮術を併用した治療で分娩例多数。子宮頸癌症例は年間50例を超えるが、T1a2は拡大子宮全摘術、T1b以上は広範子宮全摘出術を施行。頸部に4cm以上の腫瘤を形成するバレルタイプやT2以上の進行癌では術前動注療法を施行後、腫瘍容積を縮小させより安全で確実な根治的手術療法を考慮。このような症例では骨盤リンパ節郭清を施行し、さらに傍大動脈リンパ節に腫大を認める例では試切し、術中迅速組織診で転移の有無を確認、術後照射の範囲を考慮。進行・再発癌は放射線治療専門医と協同のうえ放射線治療を選択

子宮体癌=子宮全摘術後の術中子宮摘出標本で筋層浸潤の程度を迅速組織診断で判断し、子宮全摘出術に加えて骨盤リンパ節および傍大動脈リンパ節の郭清術を考慮、必要に応じて術後化学療法を併用

卵巣癌=病巣の完全摘出を目標に、術前に完全摘出困難と診断された場合は術前化学療法を2クール施行後に根治的摘出術を行う。必要に応じて外科医と協力し腸管切除等を行い、肉眼的完全切除を目指す。術中にはCDDPの腹腔投与を併用。術後は再発予防のための化学療法を3~4週間ごとに4~5クール施行。化学療法は組織型を考慮し、適切な抗癌剤の組み合わせを選択

子宮筋腫=大きさや可動性、癒着の有無を考慮し経腹・経腟手術を選択、さらに腹腔鏡をアシストして安全性を高めたLAVH術式も考慮。症例および患者の希望で子宮動脈塞栓術(UAE)にて子宮温存療法も施行

良性卵巣腫瘍=腹腔鏡下手術を積極的に取り入れている

★骨盤臓器脱が最近増加しており、この分野でも種々の手術の工夫を行い、TVM手術を多く手がけて良好な治療成績を収めている。機能の回復を含めた形成術に積極的に取り組んでいる

周産期=年間分娩数は約700件で、うち救急母体搬送例は約100件、そのため帝王切開術は35%である。ハイリスク妊婦管理ではMFICU(母体胎児集中治療室)6床、未熟児の管理についてはNICU9床を有している。また母体救命が必要な重症合併症妊婦に対しては本院救命救急センター、ICUとの連携で心肺蘇生を含めた救命処置にも対応し、総合病院機能を十分発揮できる院内システムを構築し、重症合併症妊婦、褥婦の高度救命治療が可能。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

小児科・新生児科

分野

小児医療

特色

京都府の未熟児・新生児医療の中核である総合周産期母子医療センターを有し、1,000g未満の超低出生体重児から中学生まで、幅広くかつ専門的な医療を提供できる体制を整えている。当小児科・新生児科の特徴は、ほとんどすべての小児科疾患の診断・治療が同一施設内で完結できる市内でも有数の施設で、産婦人科、小児外科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、脳神経外科、循環器外科など他科との緊密な連携の下に診療をしている。主に京都市南部の病院、診療所との連携も密で、診察依頼、入院依頼が多いのも特徴。地域の医療機関との連携の下、市内病院小児科の中でも有数のマンパワーを生かし、未熟児から一般小児まで総合的かつ専門性の高い医療の提供が可能である。一般小児1人、NICU 1人の2人の医師が毎日当直している。24時間救急は受け入れているが、特に入院を要するような重症例、救急車による搬送例、ICU入室が必要な重症例を中心に受け入れ、地域の基幹病院としての役割を果たしたいと考えている。当直医は病棟での業務も多く初期救急については、まず京都市急病診療所への受診をお願いしている。

症例数

小児一般病床(小児科以外の小児も含む)35床、新生児科管理の未熟児室(GCU)18床、NICU 9床。09年度実績では、年間外来患者数22,008人(延べ数)、年間入院患者数16.714人(延べ数、実数としては約1,350人)、年間救急受診者数5,254人

★総合周産期母子医療センターは97年に開設された。09年1年間でのNICU入院数213人、人工換気症例75例、体重別入院数は~999g(27)、1,000~1,499g(17)、1,500g~(169)である。ドクターカーを有し、近隣の産科からの要請があれば、24時間対応でNICUの医師が同乗して新生児救命処置・搬送を行っている

★一般病棟の入院症例は感染症が最も多く、中でも呼吸器感染症、消化器感染症が多数を占めるが、けいれん、髄膜炎(細菌性髄膜炎も年間4~5人、脳炎・脳症も年数例)も市内の病院の中では多い。川崎病も年間50例ほど。低身長の精査入院も年間約40例。1型糖尿病の新規例が3~5人。先天代謝異常症(メチルマロン酸血症、シトリン欠損症、ムコ多糖症など)も年間数例経験している。また、汎下垂体機能低下症などの内分泌疾患の入院も多い。血液・悪性腫瘍(小児がん)症例も年間数例あるが、患者・家族の希望に応じて他の医療機関(大学病院)に紹介することもある

外来は1日平均100人。午前中は一般外来(2~3診)、午後は予約制で専門外来を行っている。主な専門外来としては次のようなものがある。内分泌代謝外来=低身長・糖尿病・肥満・各種内分泌疾患・先天代謝異常症。神経外来=けいれん性疾患、重症心身障害児。腎臓外来=腎炎・ネフローゼ症候群など。循環器外来=先天性心疾患、川崎病、不整脈。フォローアップ外来=当院のNICU出身児の発育・発達などのフォローアップ、臨床心理士による発達検査。アレルギー外来=気管支喘息、アトピー性皮膚炎など。予防接種外来=週1回。1カ月検診(主に当院で出生した児)。慢性疾患外来。

医療設備

CT、MRI、DEXA、SPECT、各種シンチグラムなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

地域の基幹病院として、顔面外傷、口腔領域の炎症、顎骨腫瘍・嚢胞、口腔粘膜疾患、顎関節症などの口腔外科的治療、および有病者の歯科治療を中心に行っている。当院は病診連携を重視し、紹介状をお持ちの患者さんを優先的に診療している。紹介症例の智歯抜歯は、できる限り初診当日に行うようにしている。

症例数

年間初診患者数は約2,500人、そのうち紹介患者数は約540人、入院患者数は40人、1日の外来患者数は50人である。中央手術室での手術数は40例、外来手術数は埋伏智歯抜歯が300例、その他嚢胞摘出術などの小手術が180人であった

★顎骨骨折は30例で、骨体骨折に対しては、チタンミニプレートを用いて整復固定術を施行し、できるだけ早期に経口摂取ができるようにしている。下顎骨頸部骨折に対しては、原則的に顎間固定による保存治療を行っている

★顎関節症(150例)については、内服治療、スプリント療法を中心とした保存療法を行っている

★睡眠時無呼吸症候群(5例)に関しては、閉塞型に対し院内他科と連携を取り、スリープスプリントを装着し、良好な結果を得ている

★インプラントはフリアデント社製フリアリット2とノーベルバイオケア社製リプレイスセレクトを使用し、患者さんから高い満足を得られている

★近年増加しつつある有病者の歯科治療は、医科主治医との連絡を密にし、血圧・心電図モニター下にて歯科治療を行っている。また、必要に応じて静脈内鎮静法を併用している。抗凝固剤・抗血小板剤を内服されている患者さんの抜歯・小手術は、原則的に内服薬を継続したまま行っている。

医療設備

CT、MRI、RI、炭酸ガスレーザーなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

アレルギー性疾患から炎症性角化症、自己免疫性疾患、感染症、皮膚腫瘍に至るまで、すべての皮膚疾患の治療を行っている。特に重症皮膚疾患と皮膚外科疾患の診療に力を入れている。天疱瘡などの自己免疫性水疱症、重症薬疹、壊死性筋膜炎、重症熱傷などの全身管理を必要とする疾患にも対応可能である。http://www.kyoto1-jrc.org/

症例数

09年の年間手術件数506件。主な疾患の年間入院患者数は、皮膚の悪性腫瘍34件、熱傷25件、ウイルス性発疹症22件、蜂窩織炎・壊死性筋膜炎18件、皮膚潰瘍14件、天疱瘡・類天疱瘡10件など。壊死性筋膜炎では緊急に外科的デブリードマンを施行し、感染が落ち着いてから植皮手術を行っている。皮膚悪性腫瘍の診療では、疾患や患者様の状態に応じて、植皮、リンパ節郭清を含めた皮膚外科手術、抗がん剤治療、放射線治療を行っている。主に「皮膚悪性腫瘍取り扱い規約」に基づいた標準的な診断治療を行っており、特殊な治療は行っていない。重症熱傷では軟膏療法に加え、早期より外科的デブリードマンと植皮手術を行い、救命率の向上を図っている。スティーブンスジョンソン症候群、TENなどの重症薬疹では、熱傷の治療経験を生かした全身管理、局所管理を行っている。症状が落ち着いてからは原因究明のためにパッチテストなどの検査を行っている。天疱瘡・類天疱瘡などの自己免疫性水庖症では、ステロイド内服治療を中心とし、治療抵抗性の場合はステロイドパルスや免疫抑制剤投与、血漿交換、ガンマグロブリン大量静脈注射療法を行っている。

医療設備

液体窒素、電気乾固、ナローバンドUVB、ダーモスコピー、体表エコー、パッチテスト、生検、センチネルリンパ節生検、CT、MRIなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

糖尿病・内分泌・リウマチ科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病を中心に代謝、内分泌疾患の診療を広く行っている。糖尿病診療では特に患者教育に重点をおき、5日間の糖尿病教室の他に、週末を利用した3日間の教育入院も行っている。充実した救急救命センターを備え、急性期にも対応できる。多数の医療機関と積極的に医療連携を行っている。

症例数

糖尿病診療は田中副部長と奥、木村医師が主に担当。現在定期的に通院中の糖尿病患者は2,000人以上。入院は年間200~300人

★年間約20回開催の糖尿病教室は月~金の5日間で、食事療法の体験とともに内科・眼科・歯科の各科医師、管理栄養士、看護師、薬剤師が分担して食事・運動療法の基本から合併症対策、口腔・フットケア、薬物療法に至るまで糖尿病の知識を習得できるようにプログラムを作成している。他に月1回行っている週末を利用した3日間の体験・教育入院も好評である

★各種糖尿病合併症に対して、眼科、腎臓内科、透析センター、循環器科、心臓血管外科、神経内科、救命救急センター、総合周産期母子医療センターなどと密接な連携のもと即時に対応ができる(当院では必ず各科医師が365日、元旦でも出勤して病棟に出向く体制を取っている)。紹介で来院された患者は当院で加療後、基本的にかかりつけ医に通院していただくが、専門的な介入が定期的に行えるよう当院独自の糖尿病地域連携パスを作成し、活用している

★糖尿病患者会「みずほ会」の運営を援助し、総会や親睦旅行を通して患者教育や会員相互の情報交換を支援している。チーム医療を強化するためスタッフ間の連絡会を毎月定期的に開催している。田中副部長は栄養サポートチームの専従医師として全科の患者の栄養管理も担当している。内分泌疾患では甲状腺疾患が大半で、ホルモン値も1時間余で迅速に測定できるため結果をすぐ診療に反映できる。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、RIシンチ、各種超音波・内視鏡、血管造影、血液・腹膜透析、DXAなど。設備の詳細などはホームページhttp://www.kyoto1-jrc.org/に掲載されている。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

血液内科

分野

血液内科

特色

91年より自家末梢血幹細胞移植に取り組んでおり、悪性リンパ腫、急性白血病、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍に対して、積極的に造血幹細胞移植を併用し、治癒を目指した治療を行ってきた。十分なインフォームド・コンセントを行った上で、最適な治療法を患者・患者家族とともに決定している。救命救急センターが併設されており、院内の専門他科との連携により、合併症に対しても迅速な対応が可能である。治療の標準化を目指して、悪性リンパ腫の化学療法や、ドナーの骨髄採取にはクリニカルパスを導入している。日本血液学会認定施設、非血縁者間骨髄移植および臍帯血移植認定施設である。

症例数

血液内科の入院患者数は40~50人、年間延べ入院患者数は約500人。外来患者数は1日20~40人である。09年の新規入院患者数は131人で、主な内訳は急性白血病19例、悪性リンパ腫50例、特発性血小板減少症5例、多発性骨髄腫7例など、大部分が京都市内、府下からの紹介患者である。09年末までの移植数は、自家末梢血幹細胞移植は、延べ380回以上、同種移植は延べ127回以上(同種骨髄移植55回以上、血縁者間同種末梢血幹細胞移植63回以上、臍帯血移植9回以上)施行している。09年の移植施行数は、自家末梢血幹細胞移植5例、同種骨髄移植1例、血縁者間同種末梢血幹細胞移植5例、臍帯血移植1例。

医療設備

移植用無菌病室は2床。末梢血幹細胞採取装置。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

乳腺外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

日本赤十字社の基本理念に基づき人道と奉仕の精神で、専門医が中心となり女性医師とともに患者さんを担当する。診断・手術・化学療法そして緩和医療を含めたトータルケアを目指し、医師・看護師・薬剤師等が協力し合い最善の乳癌診療に取り組んでいる。

症例数

09年の初回治療乳癌は約150例。治療方針:腫瘍のコントロールを基本にした治療法を勧めている。手術は、乳房温存もしくは胸筋温存乳房切除および形成外科医による乳房再建術が中心となっている。乳房温存療法は乳癌学会ガイドラインの適応に沿って行うが、術前にMRIなどで腫瘍の拡がりを厳密に評価し、手術中に乳腺の断端の病理検査を詳細に行い腫瘍の取り残しを防いでいる。希望があれば腫瘍が大きくても術前化学療法を併用するなどして乳房温存療法を検討する。薬物療法については、St.Gallen consensus会議やNCCNのガイドラインを参考にエビデンス(科学的根拠)に基づいた標準的治療を心掛けている。特に外来化学療室においては、チーム医療により支持療法を強化するなど治療を断念することないよう工夫しながら施行するため、ほとんどの患者さんが予定通り治療を遂行することができている。10年生存率はI期が92%、IIA期が88%、IIB期が80%、IIIA期が74%である。

医療設備

MRI、CT、各種シンチグラフィー、リニアック、マンモグラフィ、超音波、エラストグラフィー、センチネルリンパ節生検(蛍光色素・RI)、吸引式針生検装置その他。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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