宮城県立こども病院(宮城県仙台市青葉区)が名医に推薦されている分野
専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域
宮城県立こども病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。
※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表
総合診療科
分野 |
小児医療 |
---|---|
特色 |
総合診療科は、総合診療および専門診療の2本を診療の柱としている ★総合診療=病院の窓口としての新患紹介患者への対応と振り分け、先天異常など専門科に振り分けにくい患児の主治医、各専門科間のコーディネーターとしての役割、乳児健診・予防接種、感染症や川崎病など一般・救急疾患の診療、呼吸不全など重症児の治療などを担っている。当院は宮城県および近隣地域において3次医療を担っており、2次医療機関では対応できない専門領域や、複数の診療科領域にわたる重篤な患者の転送を24時間体制で受け入れ、高度専門医療を提供する。2次救急・転送については、仙台市小児科病院群輪番制(土・日・祝休日の日勤帯)に参加するとともに、輪番日以外でも重症例や専門領域に限らず可能な限り受け入れ、多様な疾患に対して質の高い診療を提供している ★専門診療=後述の各領域において、他の医療機関では対応困難な重症例を中心に引き受け、高度で専門的な治療・検査を行っている。 |
症例数 |
08年度の入院患者数は553人で、内訳は各専門疾患から感染症、心身症まで多岐にわたる。外来患者数は1日平均約50人 ★消化器・栄養疾患=虻川・角田が担当。消化器症状や肝障害を主訴とする患児が多数紹介され、08年度には消化管内視鏡検査118件(上部55件、S字結腸33件、全大腸30件)、肝生検14件を施行した。炎症性腸疾患や重症肝疾患は他県からも紹介転送され、血球成分除去療法や生物学的製剤(インフリキシマブ)投与、劇症肝不全に対する血液浄化療法などの高度な治療を行っている。ERCPや、ダブルバルーン内視鏡を用いた小腸内視鏡検査、内視鏡的大腸ポリープ切除術など、他施設では小児に対して実施困難な検査や治療にも取り組んでいる。非アルコール性脂肪性肝疾患/肝炎を伴う肥満症に対して、肝生検や入院治療を積極的に行っている。一方、慢性腹痛を主訴とする症例が多数紹介され、必要に応じて内科的検査・治療を十分に行うとともに、心理的要因や精神科的疾患を伴う症例については、児童精神科と連携して診療している ★アレルギー疾患=三浦・阿部・山岡が担当。気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎、結膜炎、アナフィラキシー、じんま疹、金属、薬物アレルギーなどアレルギー全般の紹介を受け入れている。小児気管支喘息やアトピー性皮膚炎に対しては、治療・管理ガイドラインに沿った診療を行い、患者と保護者に対して指導を行っている。アレルギーで予防接種が困難な患児への予防接種もできる限り行い、全身麻酔手術を受ける際の術前後の管理も行っている。詳細は別頁参照 ★腎・泌尿器疾患=稲垣が担当。検尿異常の精査、腎炎・ネフローゼの診療、また泌尿器科と協力して先天性腎尿路疾患の診療を行っている。08年度の腎生検は12件。慢性・急性腎不全や超重症患者の治療として自科・他科を問わず腹膜透析や急性血液浄化療法を施行している。08年には、新生児肝不全の患者に対して、肝移植までのbridging therapy(橋渡し治療)として持続血液濾過透析および血漿交換を9日間施行した ★リウマチ性疾患=梅林が担当。08年度は新たに41人がリウマチ性疾患(若年性特発性関節炎17人、全身性エリテマトーデス2人、多発性筋炎1人、混合性結合組織病1人、疑い例を含む)として宮城県内および東北各県から紹介された。多数の若年性特発性関節炎に対して、生物学的製剤(トシリズマブ、アダリムマブ)の治験ならびに承認後の継続投与を行っている。 |
医療設備 |
超音波検査装置、CT、MRI、核医学装置、消化管内視鏡(上部・下部・ダブルバルーン)、呼吸機能検査、エルゴメーター、骨密度測定器など、多くの先進設備が備わっている。 |
- セカンドオピニオン受入 ○
- 初診予約 △
- 主治医指名 △
- 執刀医指名 /
○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答
「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)
循環器科
分野 |
小児医療 |
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特色 |
05年に東北大学病院小児科より医師・患児ともに移行する形で発足した。高度医療と患者さん本位の診療の両立を目指し、県内の小児循環器医療の中心を担っている。救急患者のために24時間体制をとっており、こども病院の他の科との連携のもとに、先天性心疾患を中心としたすべての小児循環器疾患を対象としている。成育支援設備およびスタッフが充実しており、難病の患児をもつ家族のサポートを積極的に行っている。また、東北地方唯一のマクドナルドハウスがあり、家族の宿泊施設となっている。 |
症例数 |
病床は心臓血管外科と合わせて20床、ICUは全科で6床。平均入院患者数は約10人。年間心臓カテーテル件数160例、カテーテルインターベンション20例で、各種バルーン拡張術およびコイル塞栓術を行っている。年間新患者数は148例で、先天性心疾患80%、不整脈5%、その他15%であった。心筋炎の治療はECMO(膜型人工肺を用いた体外循環による呼吸循環補助装置)を使用した救命例あり。心エコー検査は外来、入院、術中、胎児等、多数施行しているが、年間胎児心エコー件数は約30例、胎児エコーによる診断のもとに出生前カンファレンスを行い、生後各科の連携のもと治療のプログラムをたてている。また、川崎病は総合診療科と、低出生体重児は新生児科との協力体制のもとに診療している。 |
医療設備 |
心臓カテーテル装置、心臓超音波装置、ホルター心電図、心臓核医学検査、CT、MRI、補助循環装置。 |
- セカンドオピニオン受入 ○
- 初診予約 ○
- 主治医指名 △
- 執刀医指名 /
○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答
「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)
血液腫瘍科
分野 |
小児医療 |
---|---|
特色 |
東北初の小児専門病院として小児血液・腫瘍性疾患の専門診療と臨床研究を実践。白血病など造血器腫瘍の診療に重点を置き、研究面では難治性の小児血液疾患の病態解明および臨床研究に力を注ぐ。一方、病院理念である「元気のでるファミリーホスピタル」の実践として、同胞面会、保育士やチャイルド・ライフ・スペシャリストの病院活動、院内学級や長期宿泊施設など、患者家族を支援している。 |
症例数 |
年間の新規腫瘍性疾患は約20例で(うち白血病が10数例)、常時15例ほどの入院患者の多くは白血病患者が占める。04年4月の血液腫瘍科開設から今日まで、白血病など造血器腫瘍患者は65例、骨髄移植・臍帯血移植実施数は25例を超えた。造血器腫瘍患者全体の5年生存率は75~80%。日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)および日本小児白血病研究会(JACLS)の臨床研究に参加している ★非腫瘍性血液・免疫疾患は年間の新規患者数が約30例で、貧血や小板減少症、免疫不全症など疾患は多彩。最も多いものが特発性血小板減少性紫斑病であり、再生不良性貧血、先天性骨髄不全症候群(ファンコニ貧血)や先天性免疫不全症などの診療も行い、難治性非腫瘍性血液疾患に対する骨髄移植を実施 ★血友病に代表される血液凝固異常症は、地元主治医から専門診療を目的に紹介され、約25例(血友病A21例、血友病B4例)をフォローアップ中。6例で家庭定期補充(母親による注射3例、患者本人の自己注射3例)を実施。毎月血友病専門外来で定期的診療を行い、夏休みなどを利用した「自己注射トレーニング」も実施。 |
医療設備 |
入院診療は無菌病棟2室を含む一般病棟18床(個室10、4床室2)で行い、放射線照射設備ならびに細胞処理室を有する。 |
- セカンドオピニオン受入 ○
- 初診予約 ○
- 主治医指名 △
- 執刀医指名 /
○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答
「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)
総合診療科(アレルギー)
分野 |
小児医療 |
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特色 |
総合診療科としての役割を担いながら、宮城県内唯一の小児科の日本アレルギー学会認定教育施設として、宮城県の小児アレルギー医療の中心的役割を担っている。地域支援病院で、紹介予約制をとっており、地域の医師との連携を大切にして診療を行っている。 |
症例数 |
アレルギー外来では09年度は約1,000人以上のアレルギー疾患の症例をフォローし、年間の新規の紹介患者数は約400人程度である。気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎、結膜炎、アナフィラキシー(食物依存性運動誘発性アナフィラキシーを含む)、じんま疹、金属、薬物アレルギーなどアレルギー全般の紹介を受け付け、他科と連携して診療している。アレルギー疾患の入院患者数は年間約500人。当院では気管支喘息の入院患者を積極的に受け入れているが、気管支喘息入院患者に占める当院通院患者は年間数人程度にコントロールされている。小児気管支喘息治療・管理ガイドラインに沿った薬物療法、喘息日誌、ピークフロー、呼吸機能検査を用いて、診療を行っている。消化器チームと一緒にアレルギー性胃腸症の診断・治療を行い、リハビリテーション科と連携して呼吸理学療法を、また心理的要因の強い症例には、児童精神科や臨床心理士と連携して心理的ケアを行っている。食物アレルギーに対する食物負荷試験を年間200例以上と積極的に行い、的確な栄養指導を行っている。気管支喘息やアトピー性皮膚炎患者に対しては患者教育目的の入院指導も行っている。アナフィラキシーの既往のある症例には、その対応を教育し、アドレナリンの自己注射の適正使用についても指導している。アレルギーで予防接種が困難な患児への予防接種もできる限り行い、全身麻酔手術を受ける際の術前後の管理も行っている。 |
医療設備 |
CT、MRI、呼吸機能検査、血液ガス分析装置、超音波検査、エルゴメーター。 |
- セカンドオピニオン受入 ○
- 初診予約 △
- 主治医指名 △
- 執刀医指名 /
○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答
「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)
脳神経外科
分野 |
小児医療 |
---|---|
特色 |
当科は東北地方唯一の小児脳神経外科専門施設で、麻酔科医も充実し安全な治療を行える環境にある。特に、二分脊椎、モヤモヤ病、水頭症、頭蓋咽頭腫の治療に関しては、我が国を代表する症例数を経験しており、疾患の特殊性のために成人期の患者さんの診療も行っている。また、妊婦検診で胎児中枢神経系異常が発見された場合の二次施設として、産科と合同で診療を行っている。当科には10年度から東北大学大学院医学系研究科との連携講座が設置され、先進成育医学講座発達神経外科学分野として発達期中枢神経障害の病態解析、治療、画像診断法に関しての教育、研究も担当している。 |
症例数 |
水頭症や二分脊椎、頭蓋縫合異常などの先天奇形は、東北地方全域から患者さんが集まる。小児脳腫瘍では、東北大学脳神経外科と役割を分担しており、当院では良性腫瘍の診療を行っている。モヤモヤ病は広南病院と役割を分担し、主に小児期の患者さんの診療を行う。急性期頭部外傷は、仙台市立病院脳神経外科で対応していて当科では受け入れていない。セカンドオピニオンは小児脳神経外科疾患、小児脳腫瘍、頭蓋咽頭腫、モヤモヤ病等に関して疾患によっては小児、成人の区別なしに受け入れている。手術症例数は脳神経外科手術のみで年間160例程度である。手術例の在院日数は平均10日で、剃髪等は最小限にとどめ退院後すぐの通学、復職に支障のないよう配慮している。 |
医療設備 |
CT、MRI、SPECT、DSA(脳血管撮影はごく一部の症例を対象に行い、モヤモヤ病手術等でも通常は行わない)、ナビゲーター、神経内視鏡、超音波吸収装置、リニアック。 |
- セカンドオピニオン受入 ○
- 初診予約 ○
- 主治医指名 △
- 執刀医指名 △
○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答
「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)
外科
分野 |
小児外科 |
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特色 |
東北唯一の小児病院である。小児外科的疾患であれば、新生児から成人期まで診療を行っている。他に心臓外科、脳神経外科、泌尿器科、形成外科などがあり、様々な疾患の治療が可能である。未熟児はNICU、新生児はICU・一般病棟で術前・術後管理を行っている。当科では在宅治療も重視しており、長期の排泄ケアが必要となる鎖肛やヒルシュスプルング病、長期の在宅中心静脈栄養・経腸栄養が必要な小腸不全の治療に力を入れている。 |
症例数 |
開院(03年11月)から09年12月までの手術件数は1,786例である。最近2年間(08年~09年;678例)の主な内訳は、鼠径ヘルニア210、臍ヘルニア25、腹部消化管手術(先天性腸閉鎖症、メッケル憩室、腸回転異常症など)41、人工肛門造設を伴う腹部消化管手術(鎖肛、壊死性腸炎、ヒルシュスプルング病類縁疾患など)19、胃瘻造設術7、急性虫垂炎17、胃食道逆流症(食道裂孔ヘルニアなど)20、肥厚性幽門狭窄症9、肝胆道系疾患(胆道拡張症など)17、気管切開術10、喉頭気管分離術8、肺切除術(気胸、肺嚢胞症など)10、食道手術(食道閉鎖など)4、その他胸部手術(漏斗胸など)3、頸部嚢胞3、結腸・直腸肛門疾患根治術(ヒルシュスプルング病、鎖肛ほか)15、気管支鏡検査・治療47、消化管内視鏡検査・治療42、中心静脈カテーテル挿入(血液疾患、消化器疾患など)72、停留精巣33、泌尿生殖器(造腟術など)12、横隔膜疾患9、腹壁疾患(腹壁破裂、臍帯ヘルニアなど)8、良性腫瘍(奇形腫など)22などである。同期間の新生児手術は49例、鏡視下手術は76例(腹腔鏡手術64例、胸腔鏡手術12例)である。 |
医療設備 |
各種画像診断機器、各種内視鏡装置、消化管内圧測定装置、食道pHモニター、ヤグレーザー、HFO、NO療法、膜型人工肺など。 |
- セカンドオピニオン受入 ○
- 初診予約 ○
- 主治医指名 ○
- 執刀医指名 △
○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答
「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)
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30~40代男性 2008年07月02日投稿
人間ドックでお世話になりました。 人間ドックなんてどこも同じ、、、と思っていたのですが、ここは落ち着いた雰囲気になっています。 事前に提出する問診票に従って、看護師さん…続きをみる