沈降破傷風トキソイド「生研」の基本情報

作用と効果

破傷風菌が産生する毒素を無毒化した不活化ワクチンで、破傷風に対する免疫を獲得し発症を予防します。
通常、破傷風の予防に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。以前に予防接種を受けて、具合が悪くなったことがある。明らかに発熱がある（37.5℃以上）。急性疾患にかかっている。1ヵ月以内に他の予防接種を受けた。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

用法・用量

通常、皮下または筋肉内に注射します。

通常、3～8週間の間隔で2回注射します。その後、6～12ヵ月あるいは18ヵ月後に注射します。

この薬の予防接種を受けた人が破傷風感染のおそれのある負傷を受けた場合に、すぐに注射することもあります。

接種前に必ず問診、検温および診察を受けてください。

副作用

副作用として、発熱、寒気、頭痛、けん怠感、下痢、めまい、関節痛、注射部位の発赤・腫脹・疼痛・硬結などが報告されています。いずれも一過性で数日中には消失しますが、注射部位の著しい症状や気になる症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・全身発赤、呼吸困難、目・口のまわり・舌のはれ [ショック、アナフィラキシー]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

注射を受けたあと30分間は、急な副作用が起きることがあります。医療機関にいるなどして様子を観察し、医師とすぐに連絡がとれるようにしてください。

注射を受けた当日は過激な運動は避け、注射したところを清潔にしてください。

高熱やけいれんなどの異常な症状が出た場合は、すぐに医師の診療を受けてください。