C型肝炎
しーがたかんえん
C型肝炎とは?
どんな感染症か
C型肝炎ウイルス(HCV)の感染により発症します。HCVの構造は、表面に膜蛋白が、内部にコア蛋白があり、そのなかにRNA遺伝子が入っています。
感染源は血液、血液製剤、血液が混じった体液で、感染経路は輸血、覚醒剤静脈注射の回し打ち、入れ墨、医療従事者の針刺し事故などです。
ほかの急性ウイルス肝炎と違い、症状は比較的軽いのですが、高い率で慢性化し、後年、慢性肝炎、肝硬変、肝がんになります。
輸血によるC型急性肝炎はスクリーニング(ふるい分け)検査ができるようになり、激減しています。ワクチン、ガンマグロブリンによる予防法はまだありません。
症状の現れ方
潜伏期は2週~6カ月、平均40日くらいです。黄疸が現れるのは20~30%で、全身倦怠感、食欲不振、吐き気などの症状が50%ほどに現れます。
無症状の場合が50%ほどあり、C型肝炎になっているのに気づかないことがあります。劇症肝炎はまれです。
検査と診断
HCV抗体は、発症後1カ月ころから検出されます。HCV RNAは、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇に先行して検出されます。
AST、ALTは上昇しますが、A型やB型肝炎ほど高くなく、最高値が1000単位以下のこともしばしばです。
治療の方法
自然治癒は約20%で、多くは慢性化します。慢性化の兆しがみられたら、早めに抗ウイルス療法を行います。抗ウイルス薬としてはインターフェロン、リバビリンが使用されます。90%以上の割合で治ります。
病気に気づいたらどうする
重症化する危険はありませんが、自覚症状が強く、黄疸が出現した場合は、入院治療が原則です。慢性化を見極めて治療をします。発症初期の血液は感染性があるので、血液の取り扱いには注意が必要です。
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